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2020.08.27

卒業生の講演会を行いました

本日は高校2年で開催された卒業生の講演会をリポートします。

本校では卒業生を招き、後輩である在校生にキャリア講演や進路ガイダンスを行う機会を多く設けています。
今年4月には、高校3年生対象のWEBでの進路ガイダンスにおいて、卒業生に協力をしてもらい、オンラインでの講演と質疑応答を行いました。
本日は大講堂にて高校2年生を対象に、2017年3月に卒業した東京大学医学部4年在学中の横山果南さんが来校し、講演を行いました。

横山さんは東京大学文科三類に入学後、進学振り分け制度(進振り)で医学部に進みました。
中高時代から子供好きであった横山さん。
大学入学後、フィンランドやニューヨークをはじめ世界各地での海外研修に参加し、「教育」について学びを深めました。
その中で、途上国で教育を行いたいという思いを持つと、「健康」と「教育」の結びつきに着目するようになりました。
途上国での「学校給食プロジェクト」などを通して、「健康」の大切さを実感した横山さんは「医学」に目を向け、医学部への進学を決意しました。

講演の中で、横山さんから生徒たちに印象的な問いかけがありました。
一つは「大学に行く意味ってなんだろう?」という問いかけです。
横山さんは「大学とは議論をする場で、私は議論をしたいから大学に行きました。」と話されていました。
漫然と大学進学を考えるのではなく、その意義を改めて考えることは1年半後に大学受験を控えた高校2年生たちにとって、欠かすことのできない思考と言えます。
生徒たちはこの問いかけに、大切な思考のきっかけをもらえたようでした。

もう一つの問いかけは、「将来の夢=職業ですか?」という問いかけです。
「私は『将来の夢』はどんな職業につくかではなく、『自分が生きる社会をどんな社会にしたいか』、『どんな人を助けたいか』だと思います。」と横山さんは語りました。
この問いかけを通して、生徒たちは「生きるとはどういうことか」を深く考える機会を与えてもらいました。

講演の後、生徒たちからの質問に横山さんは丁寧に答えていました。
既存の枠を超えて、真の価値を見つめることの大切さを講演を通じて生徒たちは学ぶことができました。

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