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2025.04.01
ジャパンメトロポリタン模擬国連大会レポート 前編
今年度で記念すべき10回目を迎える洗足学園模擬国連同好会主催「ジャパンメトロポリタン模擬国連大会」(以下、「JMMUN」)が、2025年3月29日(土)30日(日)に開催されました。
JMMUNの運営は、洗足学園の模擬国連同好会の生徒たちが全て担っており、生徒による生徒のための2日間に渡る模擬国連大会です。
今年度は国内・海外から56校、420名が参加しました。
海外からの参加は、12か国となり、JMMUNが国際大会としての規模を誇る模擬国連大会であることを示しています。
今回のメインテーマは「 Harmony: Taking Down Barriers of Prejudice and Misconception」(調和:偏見と誤解の壁を取り払う)です。
このテーマも、生徒たちが熟考の末、決定しました。
初日は開会式のあと、基調講演が行われました。
基調講演では、 国連ボランティア計画 (UNV)の櫻井亜沙子氏にお越しいただきました。
櫻井氏は、国連ボランティア計画(UNV)の役割やボランティアの意義を紹介し、若者がボランティアを通じて持続可能な開発に貢献できることを強調しました。
また、UNVには給与や手当のある多様なボランティアの機会があり、若者には今から将来の目標を考え、行動を起こすことが重要だと呼びかけました。
大講堂でのオープニングに引き続き、5つの国際問題をテーマにした委員会が開催されました。
お昼休みからは、フラワーファンドレイジングが行われました。
この企画では、規格外のため破棄されてしまう花を模擬国連同好会が購入し、その収益をSave the Childrenに寄付するものです。
参加者は、お花にメッセージカードを添えます。
その花をJMMUNの運営を担う生徒たちが、宛先に届けるというものです。
同じ学校の友人に送ったり、お世話になっている先生に送ったり、参加者は色々な形で楽しんでいました。
明日は後編として、各委員会の様子をご紹介いたします。
どうぞ、お楽しみに!
2025.03.31
フィルハーモニー管弦楽団が定期演奏会を行いました
洗足学園には、既存のクラブの枠を超えて、誰もが入部できる特別団体「洗足学園中学高等学校フィルハーモニー管弦楽団」(通称「S-Orch.」)があります。
3月26日(水)、「S-Orch.」の第17回定期演奏会が、洗足学園前田ホールにて開催されました。
通常のクラブと兼部している生徒も多く、週1回土曜日という限られた時間ではありましたが、この日に向けて団員の生徒たちは全力で練習を積み重ねてきました。
定期演奏会では、これまで日本が誇る世界的指揮者であり、洗足学園音楽大学芸術監督・特別教授の秋山和慶先生が指揮をされてきました。
今年1月にご逝去された秋山先生のこれまでのご指導に心より感謝申し上げ、深い哀悼の意を表します。
演奏会冒頭に、秋山先生を偲んで「G線上のアリア」が演奏されました。
秋山先生の後を継ぎ、S-Orch定期演奏会の指揮をされる洗足学園音楽大学名誉教授の増井信貴先生のもと、以下の曲が演奏されました。
ジャン・シベリウス「フィンランディア」
ヨハネス・ブラームス「ハンガリー舞曲 第5番・第6番」
ヨハン・シュトラウス1世「ラデツキー行進曲 作品228」
ルロイ・アンダーソン「シンコペーテッド・クロック」
ルロイ・アンダーソン「サンドペーパー・バレエ」
ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー「スラヴ行進曲 作品31」
リチャード・ロジャース「サウンド・オブ・ミュージック」
満席となった前田ホールで、増井先生の指揮のもと演奏する生徒たちの姿は、実に生き生きとしていました。
そして、その音色がハーモニーとなって聴く者すべての心に響きわたりました。
団員たちの心のこもった演奏に、その場にいる誰もが感動に包まれた素晴らしい演奏会でした。
2025.03.28
教員研修2日目の様子をお伝えします
昨日に引き続き、本日行われた教員研修2日目の様子を紹介いたします。
2日目の午前は、エンドオブライフ・ケア協会代表理事・めぐみ在宅クリニック院長で、長年ケア医療の最前線に立たれている小澤竹俊先生による研修からスタートしました。
小澤先生には、先月中学2年生に「折れない心を育てるいのちの授業」をしていただきました。
本研修でのテーマは「子どもの心に寄り添うために」です。
思春期を迎え不安を抱える子どもたちに、どのよう接していくか、そして大人ができる支援のあり方についてお話をされました。
先生たちは小澤先生の講演から、新たな着眼点を得て、積極的にロールプレイに臨んでいました。
生徒たちのために何ができるかを、一人一人の教員が真摯に向き合い、考えている姿が、大変印象的でした。
午後は、生徒たちが安心して学園生活を送ることができるように何をしていくべきか、生徒たちの心に寄り添い、成長を支えるための研修が行われました。
生徒たちの成長を支え導く教員が、各々が持つ情報を共有し、一丸となって支援していくことは、欠かすことができません。
研修では、講義とグループワークショップを組み合わせて、情報を共有し、理解を深めていきました。
続いて、「学年」の視点から新年度の取り組みに関して、ディスカッションを行いました。
生徒たちのリテラシー能力・コンピテンシー能力をどのように伸ばしていくか、生徒たちの成長に向けてどのようにアプローチを行っていくか、各学年とも白熱した話し合いが行われました。
そして、各学年の話し合いの中で導き出された新年度の取り組みを、全体会で共有していきました。
本校では、こうした教員間の徹底した情報と認識の共有を通して、「自立・挑戦・奉仕」という建学の精神(「不易」)に、社会の変化に応じた取り組み(「流行」)を組み合わせ、常に新しい教育を実践していきます。
2日間の研修を通じて、エネルギーに溢れる先生たちの取り組みから、今よりもっと良い教育をという意気込みが感じられました。
新年度も、洗足学園の教育は進化していきます。
2025.03.27
教員研修が始まりました
新年度の準備が着々と進む中、本日と明日の2日間にわたって、本校では教員研修が行われています。
洗足学園では生徒たちにクオリティの高い最新の教育を提供できるよう、教員が常にアンテナを張り巡らし、互いにコミュニケーションを取り合いあいながら、教育プログラムを構築しています。
NEWS&TOPICSでは本日と明日、この教員研修の様子を紹介したいと思います。
本日は教員研修1日目の様子をお届けいたします。
27日の開会後に行われたのは、各学年からの1年間の総括です。
各学年の学年主任の先生たちの発表を通じて、CHECK(評価)とACTION(改善)を行っていきます。
6学年の動きを全員が共有することで、中長期のビジョンを明確に持つことができます。
この総括から得た材料を、2日目に予定されている新たな年度に向けての学年研修に活かしていこうという先生たちの姿勢が、大変印象的でした。
続いて、校務分掌に関する研修が行われました。
校務分掌研修では、6年一貫教育を担う私学として、洗足学園ならでは教育を提供するための活発な意見交換が行われていました。
午後は、教科に関する研修が行われました。
洗足学園では、新たな学習指導要領のもと、各教科独自のカリキュラムを組んで授業を行っています。
しかし、一度策定したものをそのまま続けるのではなく、常にブラッシュアップを行い、より良いものを目指していくのが洗足流です。
教科研修では生徒たちの学力向上を目指して、教科教授、カリキュラム、評価など多岐に渡るテーマで先生たちは研鑽を行っていました。
参加する教員一人一人が積極的に発言し、対話を行っていくグループワークショップ形式で研修は進行していきました。
教員が自分の目の前にある課題のみではなく、大きな視野で世の中全体を見つめ、これからの社会に必要な力とは何かを的確に捉えることで、生徒たちにより発展的な教育を提供できるようになります。
洗足学園では日々変化する社会に対応した教育を行うべく、教員も立ち止まることなく研修を通じて研鑽を行っています。
明日は教員研修2日目の様子をお届けいたします。
2025.03.26
3学期を振り返って 中3版「研究論文発表会」
本校では、探究活動を重要な教育項目と位置づけ、様々な取り組みを行っています。
その探究活動の取り組みの大きな柱に、中学3年と高校2年での研究論文の執筆があります。
探究活動の総まとめとしては、高校2年で論文の執筆及び発表を行います。
今年度も高校2年では3月7日に、発表とポスターセッションの2つの形式で発表会を行いました。
中学3年も負けてはいません。
3月5日、高校2年での発表会の中学3年版として、先輩たちが行う形式を取り入れ、各教室を巡ってポスターとしてまとめられた研究内容に質問を投げかけ、講堂での級友のプレゼンテーションを聴講するスタイルの発表会が行われました。
講堂で発表を行った12名のテーマは実に多彩です。
各自が制作したパワーポイントを使用しながら、堂々とプレゼンテーションを行っていました。
聴講する中3生たちは、メモを取りながら真剣な表情で耳を傾けていました。
発表された論文のタイトルは以下の通りです。
「鉛筆の落下時の地面との角度と芯の折れ方の関係」
「人の感情を引き起こす音楽の特徴」
「動線を意識したシェアハウスの間取り図」
「『ポケットモンスターシリーズ』におけるポケモンの属性と音韻の関係」
「人狼ゲームにおける嘘の特殊性について」
「促音の挿入位置による印象の変化」
「オノマトペの効果にフォントの視覚的表現が与える影響について」
「小説『ハリー・ポッター』と『ナルニア国ものがたり』の死生観の比較」
「日本昔話とグリム童話における犬の描写の違い」
「小型家庭用急速冷凍機の実現の可能性を探る」
「企業の経営理念とロゴカラーの関係性について」
「伸縮サスペンダーに近い素材でコナンを持ち上げるためには」
一方、ポスターセッションに臨んだ生徒たちは、各自が執筆した研究論文の内容をまとめたポスターを掲示し、そのポスターを見て質問を投げかけてくる級友や保護者、教員に説明を行っていました。
鋭い質問にも、丁寧にわかりやすく、身振りを交えて答えていました。
中学3年での研究論文への取り組みが、高校2年での探究活動総まとめとしての研究論文執筆へと繋がっていきます。
中3生の今後の更なる探究活動での活躍を期待します。
2025.03.25
3学期を振り返って 高2スポーツ大会
高校2年では、3月14日に「学年スポーツ大会」を開催しました。
3学期を振り返って、本日は大会の様子をレポートいたします。
今週に入り、春を通り越し初夏の気候とも言える日々が続いていますが、開催日の3月14日は寒さがまだ残りながらも晴天に恵まれ、春の陽気を感じられる中での実施となりました。
今回のスポーツ大会は、有志の実行委員が競技決めやルールの設定、賞の基準や当日の進行予定などの協議を重ね、準備を行ってきました。
当日は、クラス対抗リレーとドッジボールの2つの競技が行われました。
クラス対抗リレーは、俊足を披露する「本気リレー」だけでなく、スキップや6人がつながって進むなどの「協力リレー」や、各クラスの学級目標をイメージした衣装や装飾を纏い走る「コンセプトリレー」など、学年生徒全員が楽しめる工夫がなされていました。
ドッジボールは各クラス対抗の「王様ドッジボール」のほか、最後には学年の教員チームとの特別試合も行われ、コートの内外が白熱した雰囲気に包まれていました。
競技終了後には、各クラスごとの順位発表だけでなく、クラスごとの衣装や応援が学級目標とどれくらいマッチしていたかを評価する「コンセプト賞」が発表され、最後まで盛り上がるスポーツ大会となりました。
来月からは、いよいよ洗足学園6年間の最後を締めくくる高校3年生になります。
自らの目標に向けて、邁進してもらいたいと思います。
2025.03.24
吹奏楽部が第32回定期演奏会を行います
春休みに入り、生徒たちは各部の春の公演、通称「春フェス」に向けた準備を行っております。
本日は3月29日(土)に開催を予定している吹奏楽部の定期演奏会についてお伝えいたします。
本年度も、吹奏楽部の定期演奏会は、洗足学園前田ホールで行われます。
世界でもトップレベルを誇る音楽ホールで演奏できるのも、洗足学園の魅力の一つです。
来場いただいた方に、耳でも目でも楽しんでもらおうと、生徒たち自身が工夫を凝らし、さまざまな演出に取り組んでいます。
誰もが時を忘れて感動してもらえるよう、部員一同、日々練習を重ねています。
一年の集大成であるこのステージを、お楽しみください。
受験生・保護者の皆様もご来場いただけます。
お誘い合わせの上、是非前田ホールへお越しください。
日 時:3月29日(土) 14:45開場 15:15開演
場 所:洗足学園 前田ホール
入場料:無料
問い合わせ先:044-856-2777(吹奏楽部顧問 香川・飯田)
※入場には整理券が必要です。こちらのお知らせをプリントアウトしてご持参いただくか、スマートフォンなどの画面上に表示して受付でご提示ください。
※曲目などの詳細は、こちらのPDFファイルをご覧ください。
生徒たちの自治活動は本校の教育の大きな柱の一つです。
仲間たちと協力し合い、目標に向かって共に努力する経験は、将来の大きな力になります。
洗足学園は生徒たちの頑張りを見守り、応援していきます。
2025.03.21
3学期を振り返って 高1学外活動発表会
本校では、生徒たちが自発的に自らの力を学外で発揮する「学外交流活動」を積極的に支援しています。
洗足学園では「他流試合」と呼ばれている学外交流活動に、高校1年生が今年度挑戦した成果と経験を発表する発表会が、3月4日に行われました。
3学期を振り返り、本日はその発表会の様子をレポートいたします。
今回の発表の形式は、本校では研究論文の発表スタイルの一つとして定着しているポスターセッション形式です。
体育館の壁や整然と並べられたパネルに、生徒たちは各自が参加した学外活動の内容や感想を1枚のポスターにまとめて掲示します。
当日、体育館には教員や保護者も集い、生徒たちのポスター発表に聴き入っていました。
来場者からの質問にも丁寧に、詳しく応える生徒たち。
自らの経験を多くの人たちに伝えたいという熱意ある生徒たちの姿勢は、来場者の心に響いたようでした。
この経験を糧に、高校2年でも積極的に挑戦をし続けてもらいたいと願います。
2025.03.19
卒業学年の生徒会役員に感謝状が贈られました
高校卒業式を翌日に控えた3月14日(金)の放課後、卒業学年の前年度生徒会役員7名が校長室に集いました。
宮阪校長先生より、昨年度生徒会長を筆頭に7名の生徒会役員であった生徒たち一人一人に、学校からの感謝状が手渡されました。
贈呈式の後、校長先生からはこれまでの学校及び生徒会への貢献に、感謝と労いの言葉が贈られました。
役員の生徒たちは、「生徒会としての活動ができて、本当に良かったです」「今までと違う視点で、学園生活を見つめることができました」「堅いイメージであった生徒会活動でしたが、楽しく活動を行うことができました」と、振り返って語ってくれました。
昨年度生徒会長は、「一人ではない、頼ってもよいということを学んだのが生徒会でした。本当に有意義な時間でした」と思いを込めて話してくれました。
彼女たちの志は、後輩たちに受け継がれ、新たな洗足学園の生徒会の歴史が紡がれています。
今後も洗足学園は、生徒たちの自治活動を支援していきます。
2025.03.18
中学卒業証書授与式・3学期終業式が行われました
本日、本校では3学期終業の日を迎えました。
NEWS&TOPICSでは、3学期終業式と中学卒業証書授与式の様子をお伝えいたします。
終業式は、高校の部と中学の部に分かれて実施されました。
校歌斉唱に続き、校長先生からのお話がありました。
宮阪校長先生は、「挑戦」をキーワードにお話をされました。
2024年度を振り返り、洗足学園100周年の年は、生徒の皆さんの「挑戦」が際立った年であったと校長先生は振り返られました。
この1年の学外交流活動への参加件数は351件、のべ783名の生徒が参加したこと挙げられ、活動の報告に校長室を訪れた生徒たちからの感想の中にあった、「外の世界を知ることで、学内での学びが重要であると再認識をすることができました」という言葉を紹介されました。
また、海外での活動への参加者が英語で報告を行った中に、「文化の違いに気付くことができました」「人とのふれあいの大切さを感じられました」という感想があったことも紹介されました。
最後に、この1年、皆さんを見ていて、「やってみよう!」と物事をポジティブに考える気持ちがとてもよく伝わってきましたと述べられた校長先生。
その勇気が、世界を広げることに繋がると語られました。
「前に進む極意は、失敗を失敗と思わないこと。諦めなければ道は拓けます」とエールを送り、話を締めくくられました。
続いて、表彰式が行われました。
校内で行われた「読書感想文コンクール」の受賞者、学外活動での受賞者、部活動の大会での受賞者が表彰されました。
校長先生の「おめでとうございます!」という言葉に嬉しそうな表情を見せ、誇らしげに賞状を受け取る生徒たちの姿が大変印象的でした。
表彰式の中で行われた「Harvard Prize Book」の授与では、ハーバード大学在日同窓会よりのビデオレターが上映され、受賞者に図書が手渡されました。
その後、「アスペン ジュニアセミナー」参加者である高校2年生2名が登壇し、活動報告が行われました。
概要説明から、体験内容の報告、活動の中で得た収穫に至るまで、詳細なプレゼンテーションが行われていました。
学外活動が学内で培った力を試す場となり、そこで得た経験を学内での学びに生かしている生徒たちの報告に、聴講する生徒たちの目は輝いていました。
最後に、舞台には生徒会長が登壇しました。
生徒会長として登壇する最後の場となる終業式で、生徒たちから寄せられた意見に生徒会としてどのような活動を行ってきたかを報告し、有意義な学園生活に向けてのメッセージを生徒たちに投げかけました。
その姿は、まさにリーダーにふさわしい堂々としたものでした。
中学3年生の卒業証書授与式は、中学の終業式に先立って執り行われました。
担任の先生の呼名に中3生たちは、気持ちを込めて「はい」と返事をし、一人一人宮阪校長先生より壇上で卒業証書を受け取りました。
胸を張って登壇する中3生の姿には、これまでの充実した学園生活を更に高校で飛躍させようという決意が溢れていました。
この1年、生徒たちは学業に行事に、学外活動に、自治活動に懸命に取り組んできました。
この努力と今年度の経験は、4月から始まる新たな学年で、必ず生徒たちの力になるはずです。
4月からは101周年を迎え、洗足学園では新しい取り組みが生まれてきます。
学校として今後も生徒たちの成長のために、改革を止めることなく全力を尽くしていきます。
2025.03.17
高校卒業式が行われました
2025年3月15日(土)、洗足学園高等学校第77回卒業式が挙行されました。
雲の間から青空が覗き、寒さの中にも春を予感させる穏やかな気候の中、237名の卒業生が学び舎を巣立っていきました。
式場である前田ホール前に晴れやかな表情で並んだ卒業生たち。
卒業生たちは保護者の温かい拍手に迎えられ、気品に満ちた姿でホールに入場しました。
開会の宣言に続き、洗足学園中高フィルハーモニー管弦楽団の伴奏による国歌、校歌の斉唱が行われました。
担任の先生の気持ちの込められた呼名が行われ、各クラスの代表者に宮阪校長先生より、卒業証書が授与されました。
卒業証書には、学園に咲く様々な花が校章の周りと証書のフレームにあしらわれ、本校校舎2階アトリウムにその像が設置された女神ミネルヴァとその手から飛び立つフクロウがシンボルマークとしてデザインされています。
6年間の生徒たちの学びの証として、卒業証書はいつまでも輝き続けるでしょう。
表彰では、女神ミネルヴァの名前を冠し高校生活の中で成績・人物ともに優れた生徒に授与されるミネルヴァ賞が、選出された生徒に授与されました。
副賞として、ミネルヴァ像の作者である日本を代表する具象彫刻家奥村信之先生の手によるレリーフが授与されました。
校長先生の言葉、在校生代表による送辞に続き、卒業生代表による答辞が読み上げられました。
6年間の歩んだ道のりのどれもが、かけがえのない経験であり、自分たちの成長の軌跡であるということがその言葉からひしひしと伝わってきました。
また、自分たちを支えてくれた保護者・教員への心からの感謝の言葉が述べられました。
その場にいる誰もが、その言葉を万感胸に迫る思いで聴き入っていました。
卒業記念品の贈呈後、洗足学園中高フィルハーモニー管弦楽団によるお祝いの演奏が行われました。
この日のために在校生たちは一生懸命練習を重ねてきました。
在校生の渾身の演奏に、卒業生たちは心を打たれていました。
卒業生による「仰げば尊し」の歌唱では、6年間の感謝の気持ちが恩師に送られました。
卒業生の透き通った歌声が担任たちの胸に響くと、その目には光るものありました。
パイプオルガンによる「蛍の光」が演奏される中、参列した教員・保護者の温かな拍手に送られ、卒業生は式場を後にし、学年ホームルームとクラス担任による高校生活最後のクラスホームルームに臨みました。
卒業生の皆さんの新たなる門出を、6年間のすべての思いを込めてお祝いいたします。
ご卒業、おめでとうございます!
2025.03.14
生徒会役員選挙・立会演説会が行われました
3月11日(火)、先月行われた生徒会会長・副会長選挙に引き続き、生徒会役員選挙が実施されました。
生徒会役員は生徒会長・副会長の指示のもと、実際に生徒会運営の実務を担う幹部たちです。
先日の会長・副会長選挙とは異なり中学1年生(来年度新中学2年生)からの立候補もありました。
はじめに現生徒会長より、生徒会役員の役割の説明と生徒会の活躍に関する話がありました。
候補者たちはそれぞれの生徒会への想いを語り、公約を打ち出し、投票を行う中学1年生から高校2年生までの生徒たちに自らの主張を語りました。
会場となる大講堂と小講堂で生徒たちは候補者たちの公約やアピールを盛り込んだ演説に真剣に耳を傾け、演説が終わると大きな拍手を送っていました。
生徒自治活動は洗足学園の教育の大きな柱の一つです。
今回の立候補したすべての生徒たちが、学園のリーダーとして活躍してくれることと思います。
2025.03.13
全校生徒参加の体育祭準備が行われました
先日のNEWS&TOPICSで、体育祭実行委員の生徒たちの体育祭に向けた準備の様子をお伝えいたしましたが、いよいよ全校生徒で取り組む準備が3月11日(火)に行われました。
各色ごとの集合場所に移動し、応援団の仕切りのもと、競技の選手決めや作戦会議等が行われました。
洗足学園の体育祭の特徴は生まれ月により所属する色が決まり、6年間同じ色で体育祭に参加します。
これにより縦のつながりが生まれます。
高校生は中学生を導き、中学生は憧れの眼差しで高校生の背中を見つめます。
この日も係の生徒たちが全てを仕切り、進行を行っていました。
本校では生徒の自治活動も教育の大きな柱の一つであると考えています。
実行委員の生徒たちが中心となり、試行錯誤しながらも安全で充実した体育祭を目指し、当日に向けて一歩一歩前進しています。
2025.03.12
高2 研究論文発表会 後編
昨日に引き続き、本日のNEWS&TOPICSでは、高校2年研究論文発表会の様子をお伝えいたします。
大講堂・ゼミ室でのプレゼンテーション形式の論文発表の一方で、体育館ではポスターセッションが行われました。
ポスターセッションに臨む生徒たちは、各自が執筆した研究論文の内容をまとめたポスターを掲示し、そのポスターを見て質問を投げかけてくる来場者に説明を行います。
各自が掲示するポスターは、研究の要点が凝縮されていながらも、図や表を駆使し、見る者にわかりやすく内容を伝える工夫がなされていました。
これまで、プレ発表会等でポスターをお互いに見て意見を出し合い、修正を重ねてこの日を迎えたその成果が、遺憾なく発揮されていました。
専門家の方々、中3生、高1生、保護者、教員からの鋭い質問にも、丁寧かつ的確に、身振りを交えて答えている高2生の姿が大変印象的でした。
大講堂・ゼミ室での発表やポスターセッションに臨む全ての高校2年生たちからは、これまで行ってきた探究活動の実りが伝わってきました。
あくなき好奇心と探究心は、生徒たちの未来の財産になります。
洗足学園では、探究活動の充実に向けて、今後も積極的に取り組みを続けていきます。
2025.03.11
高2 研究論文発表会 前編
本校では、探究活動を教育の大きな柱の一つと位置付け、様々な取り組みを行っています。
これまでNEWS&TOPICSでは、高校2年生たちの研究論文執筆に向けての軌跡や発表会に向けての取り組み、プレ発表会の様子をレポートして参りました。
3月7日、高校2年生たちが各自完成させた研究論文を、大講堂及びゼミ室でのプレゼンテーションと体育館でのポスターセッションの2つの形式で発表しました。
中学3年生、高校1年生たち、保護者、教員、研究にご協力いただいた大学教授をはじめとした専門家の方々が聴講者として、大講堂でのプレゼンテーションを聴講し、各教室を巡ってポスターとしてまとめられた研究内容に質問を投げかけていきます。
大講堂・ゼミ室で発表を行った20名の高校2年生のテーマは実に多彩です。
各自が制作したパワーポイントを使用しながら、堂々とプレゼンテーションを行っていました。
聴講する高1生、中3生もメモを取りながら真剣な表情で耳を傾けていました。
また、質疑応答の時間には先輩たちに臆することなく鋭い質問を投げかけていました。
発表した論文のタイトルは以下の通りです。
「医療現場における嚥下困難者用食品のとろみを自宅で再現する方法」
「教育制度と学力観の再考がもたらす日本における教育格差是正の可能性」
「唇に接着しにくい味付け海苔の作り方」
「AIで障がい者と健常者をつなげる~知的障がい者雇用の定着率をあげるためには~」
「制服の生地におけるフルダル糸製の繊維の可能性」
「どうして日本で”Buy one get one free”が浸透しないのか」
「食品廃棄物由来界面活性剤による蚊の物理的行動抑制」
「ユーグレナが配合されたふりかけを一般に普及する方法の提案」
「日本と中国における中学数学の比較研究」
「交渉における有効的な条件の提示方法について」
「推理小説におけるジェンダー観の変化」
「インドにおいて日本食を普及させる方法」
「環境と人にやさしい出汁の検討」
「側弯症矯正装具の暑さの負担軽減」
「紙の種類が手の怪我に与える影響」
「発酵残渣は家庭菜園の肥料として優れているのか」
「ガラス棒による効率的な攪拌の仕方」
「水出しコーヒーの酸味と酸含有量の関係」
「うま味の相乗効果に関しての研究」
「白米、分づき米、玄米における、炊飯後の米の老化の進行速度の比較」
発表後、プレゼンテーションを行った生徒たちは、専門家の方々との意見交換を積極的に行っていました。
明日は、後編としてポスターセッションの様子をレポートいたします。
どうぞ、お楽しみに!
2025.03.07
彩羽祭実行委員の生徒たちの取り組み
本校では生徒自治活動の重要な柱として彩羽祭(文化祭)を位置づけ、テーマの選定から催しの企画・立案、実行委員会の組織づくり、当日の運営に至るまで全てを生徒たちが取り仕切り、実行します。
本日はその彩羽祭を導いていく実行委員長をはじめ実行委員会の部門長たちが、校長室へ進捗状況を報告した様子を紹介いたします。
2025度の彩羽祭のテーマは「燈火」(とうか)です。
燈火について「生徒一人ひとりが集まって一つの大きな光となり、未来を照らしていきたい。その思いを込めてこのテーマを決めました。」と実行委員長のN.Mさんは力強く語ってくれました。
また、「このテーマには、来年度『101周年』を迎える洗足学園の次の100年、200年に向けた第一歩という意味があります。」とも話してくれました。
彩羽祭実行委員会には、「広報」「展示」「公演」「飲食」「装飾」の5部門があります。
その部門のリーダーを務める部門長から、彩羽祭に向けた各企画の説明がありました。
各部門は、新たな100年の第一歩にふさわしい新企画をそれぞれが準備しているとのこと。
その企画は、広報部門が担当し今夏に公開を予定している「彩羽祭特設ホームページ」で、順次公開していきます。
実行委員たちは今だからこそできることを多く見い出し、これまでの彩羽祭にはなかった企画や工夫を数多く盛り込み、進化した彩羽祭を生み出そうとしています。
自治活動を通して、自らの頭で考え、大きな行事の成功に向け生徒全員を導いていくという大変な状況があっても、それを乗り越える精神力と知恵の生かし方を学んでいます。
彩羽祭への懸命な取り組みが、きっと将来の生徒たちの人生の糧になるはずです。
3月10日(月)は休校日のため、NEWS&TOPICSもお休みをいただきます。
次回は、3月11日(火)に更新の予定です。
どうぞお楽しみに。
2025.03.06
海外大学進学説明会が開催されました
3月4日(火)の午後、大講堂にて「海外大学進学説明会」が開催されました。
当日は150名を超える海外大学に興味のある生徒・保護者が会場に集いました。
はじめに、本校の国際交流部門(Gateway to the World)メンバーのGrant Wales教諭から、海外大学進学に向けた情報提供が行われました。
「海外大学進学に向いている人は誰だと思いますか?」という問いかけに、会場の生徒たちは思考を巡らせます。
「それは、全員です!志を持つ全ての皆さんが、海外大学への進学に向いています。」とWales教諭が語ると、生徒たちはキラキラした表情で話しに引き込まれていました。
説明では、海外大進学のコストや奨学金の情報といった経済面の話から、イギリスやオーストラリアのファウンデーションコースをはじめ国によって異なる進学・進級の話に至るまで、様々な角度から情報提供が行われました。
次に、海外大学に進学した卒業生や海外大学卒業後海外で働く卒業生からのボイスメッセージ・ビデオメッセージが上映されました。
メッセージの内容は大変具体的で、現地の大学での学びの詳細や生活の様子をありのままに語ってくれました。
最後に、海外とLIVEで結び、現地で学ぶ卒業生2名のLIVEスピーチと会場にいる生徒・保護者とのリアルタイムでの質疑応答が行われました。
生徒からの質問に、丁寧に応答する卒業生の姿が大変印象的でした。
志を持ち海外を目指す生徒たちの夢の実現のために、全力で応援をしていきます。
2025.03.05
中2 「折れない心を育てるいのちの授業」を行いました
本校では、中学2年から3年にかけて、総合的な探究の時間において、「いのち」の大切さを学び、将来の社会貢献のあり方を考えていく活動をしています。
その一環として、中学2年では「折れない心を育てるいのちの授業」をテーマに取り上げ、講演会を実施いたしました。
講師を務めるのは、めぐみ在宅クリニック院長の小澤竹俊医師です。
小澤先生は、長年ホスピスの現場で行った「苦しむ人への援助方法」をお話しされました。
生徒たちは、様々な困難に遭遇する人生において、自分の苦しみに向き合うことができ、目の前で苦しんでいる人にどのように関わればよいのか、その方法を学んでいきました。
その表情は真剣そのもので、小澤先生のお話を通して、自分を認め、人に優しくすることの大切さを生徒たちは心に刻んでいました。
洗足学園では、今回の講演をはじめ、心を育む教育に積極的に取り組んでいます。
2025.03.04
学年末考査の答案返却が始まりました
本日より3日間の日程で、高校3年を除く全学年で学年末考査の答案返却が行われます。
教室を訪れてみると、先生から採点された答案を神妙な面持ちで生徒たちは受け取っていました。
本校では多くの科目でデジタル採点を採用しており、各設問ごとの正答率や生徒の理解度の傾向を先生方は採点の感触に加えてデータとして把握しています。
授業内容の振り返りと採点後のデータから見えてくる課題点を、的確に先生が解説していきます。
生徒たちは、先生の解説を真剣に聞きながら、答案と模範解答、ノートを机いっぱいに広げて、重要な点を書きとめていきます。
答案返却後は直しノートを生徒たちは作成していきます。
今回の考査を次に生かしていくために、直しノートの作成を通して、PDCAサイクルを構築し、実践していきます。
4月から新たな学年での学びがスタートします。
新しい年度に素晴らしいスタートをきることができるよう、1年間の学びの総まとめである学年末考査の結果をしっかりと生かしていこうという決意が、生徒たちの表情にあらわれていました。
2025.03.03
中1・中2 特別授業を実施しました
3月1日(土)に、中学1年・2年では、特別授業が行われました。
定期考査は、「準備期間」「考査期間中」「終了後」のそれぞれのタームに、学力を伸ばすチャンスがあります。
そのチャンスを逃すことなく掴み、生徒たちが自身で努力していけるようにサポートを行っていくことが重要です。
本日は、中学2年での特別授業の様子をレポートいたします。
この日は「数学」の特別授業が実施されました。
満点答案を目指し、生徒たちは様々な取り組みを行っていきます。
教室では自らが間違えた考査の問題の解き直しを行い満点答案を作成し、更には考査の問題の類題に取り組んでいきます。
疑問点は即座に解消できるようにすることが大切です。
教室を訪れると、グループワーク形式で幾何の課題に取り組んでいる生徒たちの姿がありました。
はさみを器用に使い、紙を切り抜いて、何度もシミュレートをしながら、グループ内で情報交換を行い、意見を出し合っていました。
その後、3時間目には、全クラスの生徒たちが講堂に集まり、教科の先生からの解説を受けていました。
スクリーンに映し出される解法へのプロセスと先生の言葉を懸命にノートに書き込んでいきます。
本校では生徒たちが自らの力で学んでいけるよう、常に最新の教育を実践しています。