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2024.05.15

中1 はじめての哲学対話への取り組み

本校では、現代社会の中で生きていく力を育むため、「答えのない問い」について考える「哲学プログラム」を実施しており、その一環として「哲学対話」を実践しています。
その取り組みは、中学1年からスタートいたします。
今回のNEWS&TOPICSでは、先月行われた中学1年での授業の様子をお伝えいたします。

洗足入学後、初めて「哲学対話」を体験する中1生は、映画「ちいさな哲学者たち」を題材として「対話」とは何かを知り、「哲学対話」における以下の約束事を学んでいきました。

・話したい人は挙手をして、「ぬいぐるみ」を手にする(次に挙手した人に渡す)
・話す人は「ぬいぐるみ」を手にしている人だけ
・テーマに即していれば、何を発言してもよい
・他者の発言に対して、否定的な言動をとらない
・発言せず、ただ聴いているだけでもよい
・お互いに問いかけるようにする
・「知識」ではなく、自分の「経験」に即して話す
・内容がまとまっていなくてもよい
・意見が変わってもよい
・話をまとめない、結論を出さない

また、学年の教員による「哲学対話」デモンストレーションを行い、生徒たちにその魅力を発見してもらいました。

導入を経て、いよいよ実践です。
今回のテーマは「幸せ」です。
「哲学対話」は、結論を出すのではなく、人それぞれの多様な価値観を知ること、多角的な視野から物事を考えること、他者とコミュニケーションをとることの大切さを知るものでもあります。
中1生たちは、知り合って間もないクラスメイトの新たな一面に触れることができました。
また、これから授業内外で投げかけられる「答えのない問い」について考え、自身の考えを他者と交し合うという、「哲学対話」の入り口に立つことができました。

生徒たちの6年間の成長が今から楽しみです。

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