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2023.08.23

俳句研究会 全国大会での快挙

今年1学期に学校公認団体となった俳句研究会。
8月18日から21日にかけて愛媛県松山市で開催された第26回俳句甲子園全国大会に出場しました。
俳句甲子園とは、5人1チームで俳句作品の点数と鑑賞の点数の合計で競う大会です。

俳句研究会は、5月に行われた関東地区大会では惜しくも全国大会への出場権を逃しましたが、句のみの審査である投句審査にて選出され、見事、全国大会に出場することとなりました。
生徒たちは、これまで全国大会に向け準備を進めてきました。
楽しみ、時に苦しみながらも、よりよい一句を追い求め、俳句を創作していました。
また、自句に対する理解を深めるため、何度も打ち合わせを重ね、鑑賞を深めていました。

全国から集った高校生たちの熱気に満ち溢れる全国大会では、日頃の練習の成果を十二分に発揮することができました。
予選グループリーグでは3勝を挙げ、見事ベスト8に進出しました。
決勝リーグ進出をかけた予選トーナメントで惜しくもその切符を逃しましたが、生徒たちの表情には充実の色が見えました。

団体として、奨励賞(ベスト8相当)を受賞しました。
また、個人としては、高校1年の福田理紗さんが、優秀賞を受賞しました。
福田さんの受賞句を紹介いたします。
「 ソクラテス 無職と知りて ハンモック 」

「ソクラテス」という「思索する」「哲学をする」ことを生業にしていた古代ギリシャの著名な哲学者も、現代的な労働観に照らせば「無職」となってしまうことの間の抜けた滑稽さから、現代の労働観の是非までを逆照射的に問いかけるような措辞と、そのソクラテスへの羨望が現れているような「ハンモック」という季語の取り合わせが卓抜な句です。
全1,400句以上の中から13句しか選ばれない優秀句に選出されるという快挙に、チームメイトも歓喜の涙を流していました。

全員が高校1年生の初出場チームの快進撃は「俳句甲子園に新風を吹き込んだ」と、審査員や観客の方々、他の出場校の生徒や教員から、驚きと期待をもって評価されました。
生徒たちは、早くも来年度に向けて動き出しており、帰りの飛行機の中でも俳句を作る様子が見られました。
俳句研究会の今後の活躍から目が離せません。

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