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2021.07.07
卒業生インタビュー 後編
昨日に引き続き、イェール大学を先日卒業した本校卒業生の篠宮芽衣さんのインタビューを掲載いたします。
後編の今回は、海外大学進学に向けた軌跡、イェール大学の魅力、大学での学び、今後の人生の展望についてのお話を紹介していきます。
篠宮さんは高校1年の時の自分をこう振り返ります。
「私は『この道に進んでいきたい』というこだわりがありませんでした。逆にいろいろなことに興味を次々と持ってしまう。実はそれが悩みの種でした。」
当初は日本の大学に進もうと思っていましたが、国内の大学は専門分化する学部学科制がほとんど。
ようやく芽が出始めた教養系の大学も、オープンキャンパスに実際に行ってみて、物足りなさを感じてしまいました。
やはり自分にはリベラルアーツ教育を受けられる海外大学が向いていると思ったそうです。
しかし、海外大学進学には高額な学費の問題があります。
ご両親は応援してくれましたが、過度な負担をかけたくないという気持ちがありました。
そこで、篠宮さんは国内の財団の給付型奨学金の取得にチャレンジをしました。
そして見事奨学金の給付を得ることができ、海外大学への道が拓けました。
進学先としてイェール大学の魅力は、総合大学でありながらリベラルアーツカレッジのような幅広い学びができるという点にあります。
また、圧倒的な教育リソースを誇り、広大なキャンパスで世界の頭脳ともいえる優秀な先生から質の高い教育を受けることができるのも、イェール大学ならではです。
早期出願で合格を勝ち取った篠宮さんは、いよいよ2017年9月からイェール大学で学ぶことになりました。
イェール大学での学びで印象的であったことを尋ねると、篠宮さんは大学での授業の話もさることながら、まずは寮での生活の話をしてくれました。
バックグラウンドが異なる多彩な同世代と生活を共にすることで、人生にとってかけがえのない時間を過ごすことができたそうです。
ルームメイトとは、差別についての話、価値観についての話、宗教についての話など様々なジャンルについて自然に意見を交換し、日々議論をしていた篠宮さん。
「オープンマインドで様々な価値観を受け入れる大切さを学びました」と語ってくれました。
篠宮さんは大学での学びとして「臨床心理」を選びましたが、大学入学後は実は「天文学」を学んでいました。
「フィールドワークベースの授業もたくさんありました。私は毎週天文台に通って望遠鏡に触れていました。」と話してくれました。
その天文学の学びの中で、心理学に出会いました。
そして、心理学を学んでいる中で、もっと自分の実生活にリンクするような「手触り感」を感じたくなったことから「臨床心理」を専攻としたそうです。
イェール大学を卒業した今、篠宮さんはビジネスの世界に飛び込み、金融関係の会社へ就職します。
「心理学を学んでいる中で、学問が実社会にどう活きるかに興味がわきました。経済を動かしているのは人の心。心理学を学んだからこそ、ビジネスの世界に進んでいきたいと思いました。」
篠宮さんは自分にとって何が一番ワクワクできるかを常に考えています。
最後に篠宮さんはこう語ってくれました。
「今の私があるのは、様々な人との出会いがあればこそです。
洗足は自分の背中を押してくれる先生やクラスメイトがいました。
これからも、人とのつながりを大切にしていきたいと思っています。
そして、自分が後輩たちのロールモデルになり、かっこいい先輩であり続けられたらと思います。」