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2021.07.06
卒業生インタビュー 前編
本校では、大学での学びを経て、いかに幸福な自己実現を果たし得たかを重要な視点とし、その土台となる中学高校の6年間一貫教育を行っております。
このような考え方に基づき、卒業後のフォローとケアに力を注ぎ、卒業生にとって長い人生の様々な分岐点で、いつでも立ち戻れるマザーポートスクールとしての学校でありたいと思っています。
今回は、昨日本校を訪れてくれた2017年3月卒業の篠宮芽衣さんのインタビューを掲載いたします。
本日はその前編となります。
篠宮さんは先日、アメリカ合衆国東海岸の名門校が名を連ねるIvy Leagueの一角であるイェール大学を卒業しました。
インタビューでは洗足在学中に熱心に取り組んだことや海外大学を目指したきっかけ、イェール大学の魅力、大学での学び、今後の人生について幅広くお話を聴くことができました。
前編では海外大を目指すきっかけとなったエピソードや中高時代の洗足学園での学び・挑戦のお話を紹介していきます。
篠宮さんが進路に関して朧気ながらも意識をし始めたのは中学3年生の時。
特に海外大学進学への興味を持つきっかけになったのは、洗足の帰国生の先輩がハーバード大学に進学したことでした。
国内の大学の細分化された学びの体系に違和感を感じていた篠宮さんは、あらゆる分野を幅広く学ぶことができる海外のリベラルアーツ教育に関心がありました。
しかし、海外大のハードルの高さに悩んでいました。
そんな時、先輩のハーバード大学進学は自身に大きな勇気を与えてくれたそうです。
その後篠宮さんは授業はもちろんのこと、学内外の活動に積極的に取り組み、視野を広げ、経験を積んでいきます。
学内では模擬国連同好会を率い、他校の生徒たちを洗足に招き、ジャパンメトロポリタン模擬国連大会の主宰を務めました。
学外では「液体ミルクプロジェクト」の活動に参加しました。
当時、日本では乳児に与える液体ミルクの販売は認められていませんでした。
しかし、災害時、火や水が使えない環境では粉ミルクを赤ちゃんに飲ませる術がありません。
そのような状況の中、ある1人のお母さんが立ち上がり、国に液体ミルクの販売を認めてもらいたい、企業に製造を行ってもらいたいという活動を始めました。
篠宮さんがこの活動に心を打たれ参加した時には、まだ数名しか参加者がいなかった活動でしたが、その後東京都知事の支援も受け、活動の輪が広がり、ついには2017年に法改正がされ、企業も液体ミルクの生産・販売を行うようになりました。
この経験を通して、篠宮さんは自分と社会のつながりを強く意識するようになっていきました。
次回の後編では、海外大進学に向けた取り組み、イェール大学の魅力、大学での学び、今後の人生の展望について紹介していきます。