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2021.06.09
高2 哲学対話を実践しました
先日のNEWS&TOPICSでは、中学3年で行われた「哲学対話」のキックオフの様子を紹介いたしました。
本日は高校2年で行われた「哲学対話」の実践の様子をレポートします。
高校2年ではこれまで、現代社会の中で生きていく力を育むため、「答えのない問い」について考える「哲学プログラム」を実施してきました。
今回はその一環として、「哲学対話」を実践しました。
新型コロナウイルス感染対策として、屋外や体育館など広い空間を対話の場所とし、全員マスクを着用して正面に座る人との距離を2m以上確保して、1グループ10名程度で行いました。
哲学対話では、参加者が車座になり、「何を言ってもよい」「相手の意見を否定しない」「互いに問いかける」「自分の経験に即して話す」「発言せず聞いているだけでもよい」「結論が出なくてもよい」などのルールに則り、考えを深め、広げていきます。
今話している人を分かりやすくするため、 「コミュニティボール」と呼ばれるボールを持っている人だけが話すことができます。
話し終わったら、手を挙げている人や意見を聞きたい人にボールを渡し、対話を続けます。
今回の対話のテーマは「幸せに生きるとはどういうことか」です。
対話ではすっきりとした結論を出すことを目的にしていません。
他の参加者の考えに、時には納得できず、違和感を覚えることもあります。
その中から、どこに納得ができ、どこに違和感を感じるのかを確かめ、自分自身を振り返ることが哲学としての対話の価値と言えます。
生徒たちは今回の実践を通して、自身や他者そして社会の「幸せ」についてこれから考え、思索し続けるということのスタートを切ることができたようでした。