Minerva Seminars
「総合的な学習の時間での講演」、
「教養講座」、
「外国語講座」を統合し、
本校校舎2階に設置された
女神ミネルヴァ像の
名前を冠して実施される
「Minerva Seminars」。
生徒たちには広く社会を知ることで、現在学んでいることがどのように世の中の動きに結び付くのかを実感してもらいたいと思っています。そして、各講座を通じて、自己の人生を描いていくそのビジョンを持てるようになってもらいたいと考えています。
※講座の費用の表示はすべて税込みです。
Minerva Seminars
「総合的な学習の時間での講演」、
「教養講座」、
「外国語講座」を統合し、
本校校舎2階に設置された
女神ミネルヴァ像の
名前を冠して実施される
「Minerva Seminars」。
生徒たちには広く社会を知ることで、現在学んでいることがどのように世の中の動きに結び付くのかを実感してもらいたいと思っています。そして、各講座を通じて、自己の人生を描いていくそのビジョンを持てるようになってもらいたいと考えています。
※講座の費用の表示はすべて税込みです。
外国語講座
費用 20,000円(全9〜10回)
英語のみならず幅広く言語を学ぶことは、よりグローバルな視点を養う上で大変有意義な機会となります。中国語講座・フランス語講座とも会話を中心とした少人数の講座です。
教養講座
費用 500~3,000円程度(1学期)
洗足ではこれまでも、総合学習の時間等を用い、様々な分野のエキスパートを招き講演を行ってきましたが、それをさらに深化し、学外から様々な講演者を招いての教養講座を常設しています。本年度は以下の講座を設置し、様々な視点から社会を見つめられる機会を用意しました。今後も更に深い思考や活発な討議の場を創り出していきたいと考えています。
土曜日の午後を中心に中学2年~高校3年の希望者を対象に開設しています。教育講座の目的は以下の3点です。
【この講座の目的】
1・2学期に開設した講座一覧
特別講座
白波瀬佐和子氏
講演会
7月12日(金)に、中学1年から中学3年までの3学年の生徒たちを対象に、国際連合大学上級副学長で、国際連合事務次長補を務められている白波瀬佐和子氏を講師としてお招きし(以下白波瀬先生)、講演会を開催いたしました。
本校では、「答えのない時代」を生きる生徒たちに、自分の人生をデザインできる力を身に着け、自分らしい生き方ができるように教育を行っています。
今回ご講演をいただいた白波瀬先生は、東京大学で教鞭を執られ、2021年まで同大学で理事・副学長を務められたほか、国際学術会議財務担当副会長、G7の首脳にジェンダー平等の提言を行うジェンダー平等アドバイザリー評議会の議長を務められました。
講演は、世界12か国に13の研究所が設置され、東京に本部が置かれている国際連合大学の設立の意義とその役割のお話しからスタートしました。
「社会や歴史を学ぶということは、出来事がどのように繋がり、なぜ起きたのかを考えることができるようになることです。今の皆さんの学習は、決して無駄にはなりません。」という先生の言葉を、生徒たちが真剣な表情で書き留めている姿が、大変印象的でした。
講演は、日本の課題である少子高齢化、そしてジェンダーに関する話に及びました。
少子高齢化の構造とその原因を社会学の視点からアプローチしたわかりやすい分析に、生徒たちは深く頷いていました。
社会的に構築された概念であるジェンダーに関しては、その起因となる考えや実際の統計的な不均衡をグラフや表で示しながら、生徒たちに語りかけてくださいました。
公正で安全で平等な社会、同じ機会を誰しもが享受できる社会をどのように実現していくのか、生徒たちは先生からの投げかけを受け止め、深く考えている様子でした。
「積極的に様々な場に身を置くことが大切。」「リーダーになるということは、物事を決める立場になること。チャレンジングだがやり甲斐がある。」「世界は繋がっている。国を超えて交流する必要がある。」という白波瀬先生の言葉を、生徒たちは胸に刻んでいました。
質疑応答では、生徒たちより次から次に積極的な質問がありました。
「『区別』と『差別』の違いを先生はどのようにお考えになりますか」という生徒の質問に、「とても鋭く、素晴らしい質問ですね」と丁寧に答える白波瀬先生。
キラキラとした表情で先生の答えを受け止める生徒の姿は輝いていました。
本校では生徒たちに様々な出会いの場や挑戦の機会を設けています。
今回の白波瀬先生との出会いで、生徒たちは自分の人生を新たな視点で見つめるきっかけを得たようでした。