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2024.03.14

高2 リーダーとしての一年を振り返る対話を行いました

本校では、幸福な自己実現を果たす力を涵養するため、生徒同士が問いを出し合いながら考えを深めていく、「対話」の時間を大切にしています。

先日、高校2年では、「これまでの自治活動の経験を通じて培ってきた力を、どのように残り1年の学園生活に活かしていくか」をテーマとした対話を行いました。
この一年間、高校2年生たちは、自治活動のリーダーとして活躍してきました。
今回は、生徒会役員が司会を務め、部活や委員会のリーダーとして活躍してきた部長、委員長がグループのファシリテーターを務めました。
対話は、終始和気あいあいとした雰囲気で、会場となった小体育館には笑い声が絶えず響きわたっていました。

「同級生のなかで尊敬している人物は誰か」という問いかけから始まり、「その人のどこを真似できるか」、「周囲からより応援される集団とはどのような集団か」と発展していきました。
目標に向けて謙虚に努力し続けられる人、周囲をよく見て気遣うことのできる人など、同級生の名前を次々に挙げながら話し合っていく中で、各々が理想とする人間像が具体的になったようです。

対話をふりかえった生徒の感想には、次のような言葉がありました。
・身近にロールモデルとなるような友達がたくさんいることで、日々良い刺激を受け、楽しく勉強ができるこの環境を活かしていきたい。
・応援されるためには人を応援することが大事であると強く実感した。周りにいる人に今まで以上に敬意を払っていきたいと思う。
・尊敬できる人の共通点を考えることで、勉強を全力で頑張るときと、視野を広くもつときのメリハリをつけることが重要だと気づいた。

今回の対話を終えた後、生徒たちは感想をまとめるとともに、改めてどのように学習に臨んでいくかを言語化し、決意として記しました。

対話をきっかけに、周囲を見渡しながら自分をも俯瞰していくことや、努力しあえる友人に恵まれた環境の中で互いに応援し合っていくことの重要性を実感することができたようです。
これまでに育んできた同級生との絆が、これからの躍進に繋がっていくことでしょう。

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2024.03.13

中2 「NICUいのちの授業」が行われました

3月6日(水)、神奈川県立こども医療センター新生児科の豊島勝昭先生による「NICUいのちの授業」が行われました。
豊島先生は、長年にわたって新生児医療の最前線に立たれており、2015年・2017年に放送された周産期医療を題材としたテレビドラマにおいて医療監修も担当された先生です。

授業では、ドラマの一場面やニュースで特集された映像を用いながらお話しいただきました。
生徒たちは、緊迫しつつも、思いやりにあふれた医療現場を感じ取ることができました。
講演会後も生徒から多くの質問が投げかけられ、その一つ一つに豊島先生は生徒の気持ちに寄り添いながら返答してくださいました。

生徒たちの感想を一部掲載いたします。
「最初に驚いたのは赤ちゃんの約33人に1人はNICUに入院していることです。想像以上のことです。私は身体が小さいわけでもなく、障害もないので、生まれてから、または生まれてすぐから障害をもつ子たちの気持ちを完全に理解することはできません。私は街中でチューブをつけた子を見たら思わず見てしまう人間です。でも、今回の講演で同情の気持ちだけを向けるのはやめようと思いました。その子たちが笑っている姿を見て一緒に笑える人間になろうと思いました。」

「『高い山を目指しているだけだと足元の花に気づけないかもしれない』という言葉がすごく印象に残りました。もちろん、大きな目標を目指すことはすごいことだと思いますが、それに夢中になりすぎると周りの人たちの優しさや自分では当たり前と思ってしまっている『幸福』に気づけないのだと思います。今の自分の日常に感謝しようと思います。」

「先生の患者さんたちの気持ちに寄り添った治療をするということがとてもいいなと思いました。医師と言うと何がなんでも命を優先するというイメージでしたが、やはり人間は感情が大切なので、先生の治療で少しでも救われている患者さんやそのご家族がたくさんいるのだろうなと思いました。」

生徒たちはこの授業を通じて、命の尊さに改めて向き合い、深く考えることができました。

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2024.03.11

生徒会役員選挙・立会演説会が行われました

3月8日(金)、先月行われた生徒会会長・副会長選挙に引き続き、生徒会役員選挙が実施されました。
生徒会役員は生徒会長・副会長の指示のもと、実際に生徒会運営の実務を担う幹部たちです。

先日の会長・副会長選挙とは異なり中学1年生(来年度新中学2年生)からの立候補もありました。
はじめに現生徒会長の芳村さんより、生徒会役員の役割の説明がありました。
候補者たちはそれぞれの生徒会への想いを語り、公約を打ち出し、投票を行う中学1年生から高校2年生までの生徒たちに自らの主張を語りました。

会場となる大講堂と教室をオンラインでつないでの立会演説会ですが、教室の生徒たちは手元のChromebookに表示された候補者たちの公約やアピールを見ながら、演説に真剣に耳を傾け、演説が終わると大きな拍手を送っていました。

生徒自治活動は洗足学園の教育の大きな柱の一つです。
今回の立候補したすべての生徒たちが、学園のリーダーとして活躍してくれることと思います。

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2024.03.08

高2 研究論文発表会レポート 後編

昨日に引き続き、本日のNEWS&TOPICSでは、高校2年研究論文発表会の様子をお伝えいたします。

大講堂でのプレゼンテーション形式の論文発表の一方で、体育館及び教室では、高校2年生全生徒によるポスターセッションが行われました。
ポスターセッションに臨む生徒たちは、各自が執筆した研究論文の内容をまとめたポスターを掲示し、そのポスターを見て質問を投げかけてくる来場者に説明を行います。

各自が掲示するポスターは、研究の要点が凝縮されていながらも、図や表を駆使し、見る者にわかりやすく内容を伝える工夫がなされていました。
これまで、クラス内で編成した疑似テーマグループ内で、ポスターをお互いに見て意見を出し合い、修正を重ねてこの日を迎えたその成果が、遺憾なく発揮されていました。
専門家の先生方、中3生、高1生、保護者、教員からの鋭い質問にも、丁寧かつ的確に、身振りを交えて答えている高2生の姿が大変印象的でした。

大講堂での発表やポスターセッションに臨む全ての高校2年生たちからは、これまで行ってきた探究活動の実りが伝わってきました。
あくなき好奇心と探究心は、生徒たちの未来の財産になります。
洗足学園では、探究活動の充実に向けて、今後も積極的に取り組みを続けていきます。

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2024.03.07

高2 研究論文発表会レポート 前編

本校では、探究活動を教育の大きな柱の一つと位置付け、様々な取り組みを行っています。
これまでNEWS&TOPICSでは、高校2年生たちの研究論文執筆に向けての軌跡や発表会に向けての取り組みをレポートして参りました。

本日、高校2年生たちが各自完成させた研究論文を、大講堂でのプレゼンテーションと各教室でのポスターセッションの2つの形式で発表しました。
中学3年生、高校1年生たち、保護者、教員が聴講者として、大講堂でのプレゼンテーションを聴講し、各教室を巡ってポスターとしてまとめられた研究内容に質問を投げかけていきます。

大講堂で発表を行った12名の高校2年生のテーマは実に多彩です。
各自が制作したパワーポイントを使用しながら、堂々とプレゼンテーションを行っていました。
聴講する高1生、中3生もメモを取りながら真剣な表情で耳を傾けていました。
また、質疑応答の時間には先輩たちに臆することなく鋭い質問を投げかけていました。

発表した論文のタイトルは以下の通りです。
「鳴き声の分析によるリスザル(Saimiri sciureus)の危険認識度の可視化」
「合同式を用いた整数の考察」
「海藻パワーで地球も体も健康に!〜雑海藻のスジメはアルゴテラピーに利用できるのか〜」
「地域コミュニティ形成の観点からみた地域子育て支援センターにおける子どもを基点とした子育て支援の有用性」
「『スマホ依存』が10代に及ぼす影響について」
「ディズニー映画『塔の上のラプンツェル』の主人公ラプンツェルを現実化したときの身体能力」
「『パンダ外交』からみる: パブリック・ディプロマシーは自国の政治的正当性のアピールに効果的か」
「久留里線の存続に必要なこと」
「犬猫の殺処分に関して現在政府が行っている取り組みは最適なのか」
「家庭から出る生ゴミからプラスチックの代替品は作れるのか」
「凹凸の数と摩擦係数に成り立つ物理法則を探る」
「ChatGPT の政治的バイアスについて」

大講堂での発表後、プレゼンテーションを行った生徒たちは、専門家の方々との意見交換を積極的に行っていました。

明日は、後編としてポスターセッションの様子をレポートいたします。
どうぞ、お楽しみに!

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2024.03.06

体育祭に向けての生徒たちの頑張り

3月1日(金)に、体育祭実行委員会の生徒たちのトップである実行委員長をはじめ、副実行委員長や各色の応援団長の生徒たちが宮阪校長先生を訪ね、準備の進捗状況の報告や実施に向けた意気込みを語りました。

本校では生徒自治活動の重要な柱として体育祭を位置づけ、競技プログラムの選定・組み立てから、進行、審判、用具、場内装飾、放送、応援に至るまで全てを生徒たちが取り仕切り、実行します。
次年度の体育祭に向けた準備は、前年度の体育祭終了直後からスタートしています。
今年4月に開催予定の体育祭に向けて、生徒たちは昨年より着々と準備を進めてきました。

実行委員長の高校1年Tさんは、「来年度洗足学園が100周年を迎えるにあたって、今まで培ってきた伝統をつないでいきたい」と抱負を語ってくれました。
また、中学3年の実行委員が立案した新競技を追加するなど、学年の枠を超えて協力しあってきたことを校長先生に報告しました。
副実行委員長たちからは、「独自性を発揮して、アイデンティティ溢れる新しい体育祭を目指したい」という決意が表明されました。
各色の応援団長からは、「来場する皆さんが楽しめるようにするには、自分たちも楽しまなければ。そのための雰囲気づくりを心掛けています。」との報告がありました。
生徒たちが表情を輝かせて語る姿が、大変印象的でした。

自治活動を通して、生徒たちは自らの頭で考え、困難な状況があってもそれを乗り越える精神力と知恵の生かし方を学んでいます。
この経験が、きっと将来の生徒たちの人生の糧になるはずです。
体育祭実行委員の生徒たちの頑張りを応援しています。

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2024.03.05

生徒会が雛飾りの収納を行いました

2月9日よりMinervaCafeで、生徒や来校者の目を楽しませてきた「雛飾り」。
桃の節句の3月3日を過ぎ、今年の展示期間を終えたこの日、生徒会の生徒たちがMinervaCafeに集い、雛人形・雛飾りの収納を行いました。

生徒たちは人形や道具に感謝の気持ちを持ちながら、丁寧に包み、収納箱に収めていきました。
人形に健康や幸せを願うのは、日本人の持つ情緒あふれる文化の現れです。
生徒たちの気持ちを込めた動きの一つ一つに、日本文化への深い理解を感じ取ることができました。

一人の生徒から「来年も心を込めて飾りつけをしたいね」という言葉がありました。
素晴らしい伝統を受け継ぎ、未来へ繋ぐ精神が生徒たちの心に芽生えた雛祭りとなりました。

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2024.02.29

研究論文発表会の進捗状況を実行委員長が報告しました

本校では、中学3年と高校2年で、探究活動の集大成として研究論文を執筆いたします。
先日のNEWS&TOPICSでは、高校2年生たちのこれまでの研究論文への取り組みと、学年内で行われた発表会の様子をお伝えしました。
高2生たちは、これまでの研究論文活動の総まとめとして、3月7日(木)に実施予定の「研究論文発表会」本番に向けて、着々と準備を進めています。

この発表会の要となる12名の生徒実行委員たちを取りまとめる実行委員長のI.Nさんが校長室を訪れ、進捗状況の報告と当日に向けた意気込みを宮阪校長先生に伝えました。
3月の発表会では、全高2生が発表を行う「ポスターセッション」と各クラスの代表者が大講堂で発表を行う「発表会」の2部門で構成されます。
各クラスの代表者選出の際に実行委員の生徒たちが独自に作成したルーブリックを使用するなどの工夫した点やこれまでの軌跡を、Iさんは詳細に説明していました。
「展示」「公演」「広報」の3部門を統括しつつ、学年全生徒を率いていくIさんは、この発表会を体育祭や彩羽祭のように全員を巻き込んで成功に導いていきたいと抱負を語ってくれました。

先日の学年内発表の際の生徒たちの生き生きとした姿、凛とした姿勢で校長先生にプレゼンテーションを行うIさんの姿から、3月の発表会が全ての参加者の心に残る素晴らしいイベントになると確信いたしました。
研究論文発表会当日の様子は、こちらのNEWS&TOPICSで紹介して参ります。

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2024.02.28

中学生が「Oxford Big Read」で特別賞を受賞しました

本日は、中学生の学外活動での活躍をお伝えいたします。
昨年募集が行われ、先月受賞作品が発表された「Oxford Big Read 2023」にて、中学1年生のH.Iさんと中学2年生のK.Sさんの作品が、Honrable Mention(特別賞)に輝きました。

「Oxford Big Read」は、洋書を読み、その内容と感想をアートと共にポスターにまとめる中高生を対象としたオックスフォード大学出版局が主催するコンテストです。
本校では、TEA LIBRARYやSKYLIGHT READING ROOMにある4,000冊を超える洋書を有効活用し、生徒たちが「多読」を通して英語に親しめる環境を整えています。
今年度は中学3学年の生徒たちが、このコンテストに夏休みの期間を利用して取り組みました。

H.Iさん、K.Sさんの作品は、ポスター(アート)としてのクオリティーに加え、英語の文章が正確に、自然な表現で書かれていることが高く評価されました。
ポスターを目にした人が、その本を読みたいと思える素晴らしい出来上がりには、感嘆を禁じ得ません。

学年掲示板に掲出された応募作品、受賞作品に、多くの生徒たちが足を止め、本の紹介を豊かな表現で書き綴った英文を味わうと同時に、ポスターの芸術性を鑑賞していました。
本校では、生徒たちの積極的な挑戦を、今後も応援していきます。

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2024.02.27

中3 スピーチコンテストを行いました

先日のNEWS&TOPICSでは、中学1年のレシテーションコンテストの様子をお伝えいたしました。
中学最高学年である中学3年生も負けてはいません。
2月16日(金)に中学3年では、スピーチコンテストが開催されました。

各クラスで授業内で行われた予選を経て、代表者2名ずつによる決勝戦が大講堂にて行われました。
生徒たちは冬休みの間にスピーチ原稿を書き、時間内でいかに聴衆に自らの考えを的確かつ効果的に伝えられるかを考え、練習を積み重ねてきました。
一般生は3分間、帰国生は4分間という時間の制約の中で、生徒たちは自らの主張を精一杯表現していました。

また、当日の司会やスライドの作成も、有志の生徒たちが行いました。
コンテストの運営、スピーチの内容ともに、洗足学園の中学3年にふさわしいハイレベルな決勝戦となりました。
中3生たちには、自信を持って高校でも更に飛躍してもらいたいと思います。

当日出場した生徒のスピーチタイトルは以下の通りです。
一般生の部
1 A.W.さん What is Your Favorite Smell?
2 K.S.さん The Good and Bad Things about Staying up All Night
3 N.K.さん Will You Be a “Smart Aleck”?
4 Y.T.さん Japanese Stationery is Fantastic!
5 Y.H.さん Through Reading “Salamander and Other Stories”
6 R.I.さん Handwritten Letters
7 S.K.さん My Experience This Summer
8 M.M.さん Let’s Increase Our High Self-Esteem!
9 A.T.さん Be Yourself, for Yourself
10 K.S.さん Do Smartphones Cause a Good Influence or a Bad Influence?
帰国生の部
1 A.F.さん The Importance of Interests for our Future
2 R.M.さん Social Media’s Effects on Teenagers’ Self Esteem
3 Y.G.さん Don’t Let AI Control You!
4 M.S.さん Why Are We so Ignorant about the World that We Live In?

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2024.02.26

学年末考査が始まりました

本日より高校3年を除く全学年で、学年末考査が始まりました。
3学期も生徒たちは、授業に集中して取り組むことができていました。

教室を訪れると、授業で学んだ成果、家庭学習で定着した力を発揮すべく、生徒たちは考査に臨んでいました。
その懸命な姿には、これまでの頑張りを発揮しようという迫力がありました。
目標に向かって努力する姿勢は、今後の人生を歩んでいく上で大切な要素となるはずです。
一人一人が自分自身の目標を定めて努力してきたことが、試験に真摯に向き合う生徒たちの姿勢から伝わってきました。

定期考査はこれまでの学習を振り返るだけではなく、今後の学習への課題を発見する大切な機会となります。
生徒たちが考査を通じて、更に着実な歩みを進められるようサポートしていきます。

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2024.02.22

高2 研究論文学年内発表会を行いました

先日のNEWS&TOPICSでは、高校1年生と中学3年生の合同探究授業について紹介いたしましたが、今回は高校2年生の取り組みを紹介いたします。

本校では、中学3年と高校2年で、探究活動の集大成として研究論文を執筆します。
高校2年の生徒たちは、この1年間各々が興味を持ったテーマについて、仮説を立てて実験をしたり、大学の研究者や官公庁・民間企業の方に連絡をとって取材したりと、各々工夫を凝らして研究を行ってきました。
12月にはその成果を研究論文としてまとめて提出し、要旨を英語で執筆しました。
提出された論文は、どれも生徒たちが卒業後の将来にわたって、専門的な研究を遂げていく片鱗を垣間見せるもので、大学生に肩を並べる質を誇るものも少なくありません。

3月には、高校2年生と同じく研究論文の執筆を行ってきた中学3年生、そしてこれから研究を進めていく高校1年生、さらに保護者やお越しいただいた外部の専門家の皆様に向けて、研究の成果を口頭発表する発表会を予定しています。
先日、その予行演習と、大講堂で発表する代表生徒の選考を兼ねた学年内の発表会が行われました。

高校2年では、探究活動の発表会の計画・運営は各クラスの進路・探究委員の生徒たちが主体となって行っています。
研究内容自体は個人で追究していくものですが、その成果を様々な形で他に共有することで、他者と学び合う場が開かれていきます。
委員の生徒たちは、このように「学びを増幅させる場」としての発表会をデザインすべく、話し合いを重ねてきました。

今回の学年内発表会に際しても「どういう研究が優れた研究といえるのか」に立ち返りながら、生徒間で相互評価を行うためのルーブリック(学習や活動の達成度の尺度を表で示したもの)を委員の生徒が作成しました。
生徒たちは発表を聞き、ルーブリックの基準に基づいて相互評価を行っていました。
発表会場では、ユニークな研究内容の連続に感心しながら頷く姿や、考察に対して別の立場から意見して議論したりする姿が見受けられ、知的関心の熱が高まっているようでした。

学年内発表会は、自分が結実させた研究が他者の知的関心を喚起することの達成感と喜びを実感する機会となったに違いありません。

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2024.02.20

中1 Recitation Contest決勝が行われました

2月15日(木)4時間目に、中学1年では英語レシテーション(暗誦)コンテストの決勝を行いました。
コンテストは一般生の部と帰国生の部の2部構成で行われました。

一般生の部ではマララ・ユスフザイさんの国連演説、もしくは映画「ズートピア」での主人公ジュディ・ホップスの演説のどちらかを選択して、スピーチを行います。
帰国生の部ではシェイクスピアの『All the World’s a Stage』を暗唱します。

練習を重ね、予選を突破してきた一般生20名、帰国生4名のファイナリストたちは堂々たるスピーチを披露しました。
時には身振りを交えた迫力のスピーチに、一般生・帰国生・来場の保護者・学年団教員・ネイティブの教員もみな圧倒されていました。

この日、一般生が暗唱したマララさんの国連演説と「ズートピア」でのジュディの演説を掲載いたします。

Not to be Silenced
(Malala Yousafzai: Speech at the United Nations)
Our words can change the whole world because we are all together, united for the cause of education. And if we want to achieve our goal, then let us empower ourselves with the weapon of knowledge, and let us shield ourselves with unity and togetherness.
Dear brothers and sisters, we must not forget that millions of people are suffering from poverty, injustice, and ignorance. We must not forget that millions of children are out of their schools. We must not forget that our sisters and brothers are waiting for a bright, peaceful future.
So let us wage… So let us wage a global struggle against illiteracy, poverty and terrorism. Let us pick up… Let us pick up our books and our pens. They are our most powerful weapons. One child, one teacher, one book and one pen can change the world. Education is the only solution. Education First.
Thank you.

日本語訳
沈黙しないで
(マララ・ユスフザイ国連演説「ペンと本で世界は変わる」・抜粋)
私たちの言葉は世界全体を変えることができます。なぜなら、私たちみんなが教育という大義のもとに一致団結しているからです。そして、私たちが目標を達成したいと思うのなら、知識という武器で一緒に自分達の力を高めましょう。団結と連帯によって自分たちを守りましょう。
親愛なる兄弟姉妹の皆さん、何百万もの人々が貧困や不当な扱いや無学に苦しんでいることを忘れてはいけません。何百万もの子どもたちが学校に行けないでいることを忘れてはいけません。少年少女たちが明るく平和な未来を待ち望んでいることを忘れてはいけません。
ですから、無学や貧困やテロとの闘いを世界中で行いましょう。本とペンを手に取りましょう。それらは私たちの最も強力な武器です。ひとりの子ども、ひとりの教師、一冊の本、一本のペンが世界を変えうるのです。教育こそが唯一の解決策。教育第一です。
ありがとうございました。

Judy’s Speech from Zootopia
When I was a kid, I thought Zootopia was this perfect place where everyone got along and anyone could be anything. Turns out, real life is a little bit more complicated than a slogan on a bumper sticker. Real life is messy.
We all have limitations. We all make mistakes. Which means – hey, glass half full! – we all have a lot in common. And the more we try to understand one another, the more exceptional each of us will be. But we have to try.
So no matter what type of animal you are, from the biggest elephant to our first fox, I implore you: Try. Try to make the world a better place. Look inside yourself and recognize that change starts with you. It starts with me. It starts with all of us.

日本語訳
私が小さかったころ、ズートピアは、みんなが仲良くて誰もが何にだってなれる完璧な場所だと思っていました。蓋を開けてみると、現実の生活はバンパースティッカーのスローガンよりちょっと込み入っています。現実の生活は複雑です。
私たちはみんな限界があります。私たちはみんな間違いを犯します。ということは-楽観的に考えてみましょう!-私たちみんなにはたくさんの共通点があるということです。そしてお互いを理解しようとすればするほど、よりそれぞれが特別な存在になるでしょう。けれど私たちは努力しなければなりません。
だからあなたがどんなタイプの動物であったとしても、大きな象から、私たちの初めてのキツネ、みんなに私はお願いします。やってみてください。世界をよりよい場所にするようにしてみてください。自分自身の内側を見て、気付いてください、変化はあなたから始まります。私から始まります。私たちみんなから始まります。

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2024.02.19

福祉委員の生徒たちの防災への取り組み

本校では自立に向けた教育の柱の一つに、生徒自治活動を掲げています。
自治活動の実践として、生徒会長を筆頭に役員・会計監査の生徒たちが活躍する生徒会活動や部・同好会・研究会の活動、体育祭・彩羽祭(文化祭)実行委員会の活動などが挙げられます。

これらの活動と並んで、自治活動の中心的役割を果たす活動が、生徒会専門委員会の活動です。
報道、放送、福祉、保健、美化、風紀、体育、図書の各委員会が、充実した学園生活を生徒たちが過ごせるように、独自の活動を行っています。
本日は、専門委員会の中から福祉委員の生徒たちの取り組みを紹介いたします。

今年1月1日に発生した令和6年能登半島地震を受けて、生徒たちは防災への意識を高めています。
日本に住む私たちは、いつ災害に見舞われてもおかしくありません。
福祉委員の生徒たちは、地震をはじめとした災害への備えを全ての生徒が進められるよう、防災に関してまとめた掲示を、先月アトリウムに掲出しました。
その内容は、地震のメカニズムの解説から地震発生時に取るべき行動、避難に関する注意点、防災マップに至るまで、実用的かつ分かりやすいものとなっていました。
こうした生徒たちの取り組みが、いざという時に自らの命を守ることに繋がります。

福祉委員の生徒たちは、防災への取り組みの他に、能登半島地震で被災された方々への募金活動を行うなど、積極的な取り組みを行っています。
生徒たちの活動を、洗足学園はこれからも支えて参ります。

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2024.02.16

海外研修留学説明会、海外大学受験講習会を開催しました

2月10日(土)午後、来年度の海外留学・研修を検討している生徒・保護者を対象に「海外研修・留学説明会」を開催しました。
大講堂で行われた説明会には、400名を超える生徒・保護者が集いました。

本校では、夏休み・春休みといった期間を利用した語学研修、4ヵ月間の比較的短期の留学から1年の長期留学まで、生徒たちの現状に合わせた幅広い留学・研修の機会を用意しています。
この日は、始めに今年行われた語学研修での活動の様子の写真を集めたスライドショーの放映からスタートしました。
現地で生き生きとプログラムに取り組む参加者たちの姿に、説明会に参加した生徒たちは胸弾む様子でスクリーンに見入っていました。

その後、各プログラムの担当者より、それぞれの研修内容の紹介がありました。
この日は、サンフランシスコで行われる留学・語学研修先の一つである「Monterey Bay Academy」から校長先生と現地コーディネーターが来校し、担当者からダイレクトに現地でのプログラムが説明されました。
ロサンゼルスで行われる語学研修に関しては、アメリカとオンラインで繋ぎ、コーディネーターから現地の情報を伝えてもらいました。
説明中、手元の資料に懸命に情報を書き込んでいる生徒たちの姿には、この機会を逃すまいという意気込みが感じられました。

後半は本校の国際交流部門(Gateway to the World)の黒沢由希子教諭より、海外大学受験の実情やプロセス、準備に関する情報が提供されました。
参加した生徒たちは、海外大学を志す意味とその意義を改めて考えるきっかけを得たようでした。

早期留学体験は単に英語への開眼という効果だけでなく、精神的自立や学習意欲の大きな啓発の機会となります。
その中で、海外大学進学をはじめ語学の習得により広がる様々な選択肢を視野に入れることで、これからの中学高校生活をどのように過ごしていくのか、学業にどのように臨んでいくのかは、間違いなく変わっていきます。

本校では、これからも生徒たちに幅広い選択肢を数多く提供して参ります。

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2024.02.15

2月のアトリウム展示作品を紹介いたします

洗足学園では、感性を伸ばすことは学校教育における重要な要素であると考えています。

一流の芸術作品にいつでも触れることができる恵まれた環境の中で、生徒たちは音楽と共に美術や書道といった芸術の授業にも励み、素晴らしい作品を制作しています。
正面玄関を入りすぐの吹き抜けスペースであるアトリウムには、美術や書道の授業で生徒たちが制作した作品が定期的に展示されます。
その作品はいずれも力作ぞろいです。

生徒たちは楽しんで取り組み、芸術の素晴らしさを体感するとともに、自らの創造力と感性を伸ばしています。
作品の一つ一つからは、制作した生徒たちの作品にかける思いが伝わってきます。
そして、見る者に新鮮な感動を与えてくれます。

2月は、中学3年生たちが美術の授業でデザインした「グラデーション」が展示されています。
色を段階的に変化させ、美しい組み合わせ方を考えて構成しました。
縦横それぞれ18cmという限られたエリアに、色の組み合わせで自らの世界観をグラデーションで表現する生徒たちの取り組みは、意欲に満ち溢れたものでした。

WEB上ではありますが、どうぞ生徒たちの力作をご覧ください。

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2024.02.14

生徒会長・副会長選挙が行われました

次年度の生徒会会長と副会長を決める選挙が、2月8日(木)に行われました。
選挙前に本校では立会演説会を行い、候補者たちが自分の考えを全校生徒に主張します。
演説会場の大講堂と教室をオンラインでつないで行いました。

はじめに登壇した現生徒会長の芳村さんから、生徒会の活動の意義と選挙の大切さが述べられました。
その後、会長候補、副会長候補の生徒が順に登壇し、自らの考えと抱負、役職に選ばれた際に実行する公約を主張していきました。
教室で生徒たちは、食い入るように候補者たちの映し出されるスクリーンを見つめ、主張を聴いていました。
演説が終わると、教室からは候補者たちへ送られる惜しみない拍手が聞こえてきました。

後日、生徒会を構成する会長・副会長以外の役員の選挙も行われる予定です。
候補者たちの率先して生徒たちを先導していこうとする姿勢に敬意を表するとともに、当落に関わらず、目標実現のために今後も活躍してもらいたいと思います。

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2024.02.13

生徒たちが雛人形を飾りました

洗足学園は、校舎前に鯉幟がたなびく端午の節句や、校舎内に願いを込めた短冊を結び付けた笹が飾られる七夕、ポインセチアやツリーが彩るクリスマスなど、季節が感じられる学園です。
3月の桃の節句(上巳の節句)を前に、本校では生徒たちがMinervaCafeに雛人形を飾りました。

桃の節句の起こりは平安時代と伝えられ、かつては「ひとがた」を海や川に流し、無病息災を願いました。
その後、時代の変遷を経て形を変えながらもその文化はつながれ、現代でも女の子が健やかに育ち、幸せであるようにとの願いを込めて、雛人形を飾る風習が受け継がれています。
昔も今も人形に願いを託すという行為は、日本人の心に根づく情緒あふれる文化です。

洗足学園では、グローバルな時代を生きる生徒たちに、日本の古来よりある美への感性や大切にしてきたものの考え方を養い、日本人として胸を張ってユニバーサルな活躍ができる大人に成長してもらいたいと思っています。
今回飾られた「加賀雛」には、日本の伝統工芸が随所に使われています。
江戸時代の元文年間から約280年受け継がれてきた伝統工芸である木目込みの雛人形、華やかさの中にも品のある西陣織の衣装、堅牢でありながらも優美さを持つ輪島塗が施された雛壇、蒔絵が用いられ細かに再現された鏡台や箪笥、御駕籠などの雛道具。
日本が誇る伝統文化が、この雛飾りには息づいています。

生徒たちは、日本文化の伝統を感じながら、心を込めて飾りつけを行っていました。
雛人形・雛飾りを楽しんでもらい、日本文化の素晴らしさを、全ての生徒に再認識してもらえればと願っています。

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2024.02.09

ハーバード大学で行われた模擬国連大会参加者の活躍

本校では、生徒たちの学外活動への参加を積極的に推し進めております。
国内外の同年代との交流による啓発や学びは、視野を広げ、意識を高める上での貴重な機会となっており、生徒たちに大きな成長をもたらしてくれています。
世界各国で開催されている模擬国連大会への参加は、その学外活動のアイコン的な存在となっています。

1月24日から1月31日の日程で、高校生6名が米国ハーバード大学で行われた模擬国連大会に参加いたしました。
この日に向けて、生徒たちは昨年より準備を積み重ねてきました。
ハーバード大学での模擬国連大会で得た経験や感想を、生徒たちは校長室を訪れ、宮阪校長先生に語りました。

現地では、世界各地から集った同年代の参加者たちより、準備の手順からスピーチの方法に至るまで、様々な刺激を受けたと話してくれました。
チームとして参加することで、それぞれの役割を意識し、団結することの大切さを再認識することができたようです。
また、自信をもって話すことの大切さを実感することができたと、充実した表情で語ってくれました。

模擬国連大会の開閉会式、各委員会への参加、決議文の作成作業に加え、模擬国連の日程の合間にアメリカ東海岸にある大学(ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学など)を現地の大学に在学中の本校の卒業生の案内で見学しました。
海外大学のアカデミックな学風に触れ、学問に対するアプローチや学ぶということに対する大学生たちの姿勢を知ることで、より大きく視野を広げることが出来たようでした。

次なる目標として、「来月の洗足主催のジャパンメトロポリタン模擬国連大会にこの経験を生かしたい」「リーダーシップに磨きをかけて、みんなをまとめていきたい」「将来海外で活躍したい」とそれぞれが力強く語ってくれました。
今後も、洗足学園は生徒たちの挑戦を応援していきます。

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2024.02.08

中2 英語×数学 教科融合授業を行いました

中学2年では、「英語の数学的表現を知り、表現の幅を広げてもらいたい」「数学が言語を越えたツールであることを知ってほしい」、そして「勝負を楽しむ!」を目的とし、数学と英語の教科融合授業を行いました。

クラス内で4~5人のグループごとに、英語で書かれた9つの問題に6分間ずつ取り組みました。
辞書で単語を調べながらもグループメンバーと意見を出し合い、多くの問題を解ききることができました。

その後、クラス全体で1つの大問に15分間で取り組み、早く解けたメンバーがホワイトボードに解法を書くなどをして、皆で確認をしていました。
15分間全て使って解ききったクラスもあり、どのクラスも達成感に満ちていました。

最後に、小講堂に集まり、数学科の教員が英語を使って解説を行い、また、有志の生徒が解答の解説を行いました。

生徒たちからは、「数学の問題としては易しめであったけれど、英語の表現を知ることができ、学びがありました。」「英語力のある友人と数学を得意とする友人がいてくれて、頼もしかったです。」「クラス対抗ということで、自分たちのグループが全問正解したことが、クラスの得点につながって、嬉しかったです。」という声があがりました。

生徒たちがそれぞれ懸命に活動をする姿が見られ、とても有意義な時間となりました。

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