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2022.05.27

硬式テニス部の活動を紹介をいたします

生徒による自治活動は本校の教育活動の大きな柱であり、生徒たちが「自立」していく上で、大変重要な要素となっております。
その中でも生徒会活動と並んで活発に行われている活動が部活動です。

今回より本校の部活動の様子や活躍を定期的に紹介して参ります。
2022年度初回は硬式テニス部のレポートです。

本校グラウンド中央にあるテニスコートを、ソフトテニス部と交互に使用して活動を行っている硬式テニス部。
テニスコートでは、基礎練習と試合に向けた実践練習を行っています。
コートをソフトテニス部が使用している日は、グラウンドでラダーを使用したトレーニングやランニングなどの体力づくりを行っています。
初心者の部員も多く所属しているのが特徴で、入部後、テニスの基礎練習と体力づくりを行う期間を経て、実際にコートに入って練習を行っていきます。
5月4日に行われた神奈川県中学テニス連盟主催の横浜市・合同北・合同南ブロック大会ダブルス本戦では、中学2年のFさん・Mさんのペアが7位に入賞し、本校硬式テニス部初の神奈川県大会出場を決めるなど、生徒たちの頑張りは実を結んでいます。

部員たちからのメッセージが届いています。
「私達は高校生12名、中学生25名の計37名で月・水・木・金曜日の週4日活動しています。
テニスの技術の向上を目指して、日々練習に励んでいます。
合宿、大会などすべての行事に対して全力で取り組む部活です。
学年の枠を超えて、切磋琢磨しながら、楽しく活動しています。」

学業との両立を図りながら、部活動にも精力的に取り組む生徒たちの様子を、今後もレポートしていきます。

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2022.05.26

中3 探究活動の様子(研究論文編)を紹介いたします

先日高校1年での研究論文報告会の様子を紹介いたしましたが、現中学3年でも研究論文の執筆に向けて探究活動を開始しています。
本日は5月12日、19日に行われた「総合的な探究の時間」での取り組みを紹介いたします。

5月12日は、研究論文の執筆に向け、読み進めた文献についての発表を行いました。
生徒たちは、ゴールデンウィーク中に自分の興味のある分野の新書や論文を読み、その内容をChromebookでまとめ、グループ内で発表しました。
4から5人でグループを作り、発表後に質疑応答を行っていきます。
テーマは多岐に渡り、級友たちのこれまで知らなかった分野の発表に、積極的な質問と応答が飛び交いました。

5月19日は、研究論文を執筆するにあたり、欠かせない「情報収集」をテーマに取り組みました。
「信頼できる文献は何なのか」や、論文が検索できるGoogle scholarの使い方など、今後調べていく上での「情報」について生徒たちは学んでいきました。
Google scholarで、自らの興味のある分野の論文を読み進める生徒たちの表情は真剣そのものでした。

本校では「知」の創造を目指し、今回紹介いたしました研究論文をはじめとした「探究活動」とコンピテンシー能力を育む「哲学対話」に、積極的に取り組んでいます。
今後も生徒たちの学びを随時レポートしていきます。

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2022.05.25

高2 Minerva seminars特別講座を開催しました

5月19日(木)、高校2年では「Minerva seminars特別講座」として、慶應義塾大学名誉教授・来年度電動モビリティシステム専門職大学学長予定者の清水浩教授にご来校いただき、ご講演いただきました。
特別講座の題目は「カーボンニュートラルを実現するために」です。

講座の前半では清水先生より、現在も進行している地球温暖化の対策のために、先生ご自身が開発をされている電気自動車の研究について、また自動車の自動運転に関する講演をしていただきました。
電気自動車や自動運転のメカニズムの解説に留まらず、その技術が社会とどのよう結びつき、新しい未来を拓いていくかを清水先生は語られました。
生徒たちは、熱心に先生のお話に耳を傾け、手元のプリントに書き込みを行っていました。

後半では、先生が開発された小型電気自動車の試乗を2名の生徒が体験しました。
高校生でも安全に、そして容易に運転ができ、試乗した生徒からも「とても手軽に操作ができた」「この車が導入されたら、通学がとても便利になりそう」といった感想が聞かれました。
講演会の終了後、グラウンドでも試乗体験が行われ、高校2年以外の学年からも多くの生徒たちが訪れていました。

生徒たちは、文系理系の枠を超えて、科学技術の発展や持続可能な社会の実現に、興味・関心を持つことができたようです。
今後も洗足学園では、生徒たちが視野を広げ、社会と自己との繋がりや自らが創る未来を考える機会として、Minerva seminars特別講座を実施していきます。

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2022.05.23

高1 研究論文報告会の様子を紹介いたします

本校では、探究活動を重要な教育項目と位置づけ、様々な取り組みを行っています。
その探究活動の取り組みの大きな柱に、中学3年と高校2年での研究論文の執筆があります。

高校1年では、昨年度(中学3年)の1年間を通し、各々が設定した論文テーマについて研究を続けてきました。
その研究の成果をクラスで発表する研究論文報告会を、5月12日・19日の「総合的な探究の時間」に2週に渡って実施しました。
高校生となり、新しいクラスの友人に対して「自分がどんなテーマについて研究してきたのか」「今後の研究課題は何か」についてスライドを作成し、全員がプレゼンテーションを行いました。

また、ゴールデンウィーク中に各々の興味関心に基づいて視聴した大学の教授による講義動画の紹介も、併せて行いました。
自身の論文テーマに近い講義を推薦する生徒もいれば、趣味や特技と関連が深い動画を熱く語る生徒もいました。

1人2分ほどの短い時間での発表でしたが、語り足りない生徒がたくさんおり、「もっと語りたい」「みんなに知ってほしい」という思いが、見ている教員側にも伝わってきました。

今後も夏休み期間中の大学・企業訪問、キャリア研修を通してさらに研究内容を深く掘り下げ、主体的に活動する生徒の力を育んでいきたいと思います。

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2022.05.17

ジャパンメトロポリタン模擬国連大会に向けて始動しています

来年で8回目を迎える洗足学園模擬国連同好会主催「ジャパンメトロポリタン模擬国連大会」(JMMUN)に向けて、幹部となる代表・副代表・広報長の生徒3名が宮阪校長先生を訪ね、企画の説明と準備の進捗状況について報告を行いました。

今年度の第8回大会は、2023年3月25日(土)26日(日)に開催を予定しています。
「JMMUN」は全ての企画を生徒たちが立案し、準備を行い、当日の運営まで実施していく手作りの模擬国連大会です。
今年3月に開催した第7回大会では、2年ぶりに本校校舎内で実施する対面とオンラインを参加者が選べるハイブリッドで開催いたしました。
先輩たちのリーダーシップを間近で見つめ、支えてきた今年度の幹部の生徒たちは、更にJMMUNを発展させるため、早くも新たな挑戦に向けて始動しています。

今回のテーマは「Renaissance~Reviving the Groundwork of Diplomacy~」です。
ルネサンスには、「外交関係の基盤の再興」という意味を込めています。
企画案には、前回大会での実施内容を踏まえて、その改善策や発展形が盛り込まれました。
具体的には、昨年度は、初心者向け会議のみ対面での開催でしたが、中級者レベルの参加者が対面での会議を希望し、初心者向け会議に参加するという状況が発生しました。
そこで今回は、この課題の解決に向け、対面にて開催する中級者向け会議を新設して実施するといった解決策を企画案の中で提示していました。
その他にも、オリジナルWEBサイトの制作、Background Guideの作成・掲載、Chair Eventのオンライン開催など、企画案には様々な要素が盛り込まれていました。

生徒たちの完成度の高い企画書とそのプレゼンテーションに、来年3月の大会が今から楽しみです。
洗足学園では学校を挙げて生徒たちの頑張りを応援していきます。

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2022.05.16

理科の実験紹介第2弾をお伝えします

先日のNEWS&TOPICSでレポートいたしました中学3年の「生物基礎」の実験に続き、本日は理科の実験紹介第2弾として、高校1年の「化学基礎」の授業での実験の様子をレポートいたします。

この日の化学基礎の実験のテーマは「イオン化傾向を調べる」です。
「イオン化傾向の強さ≒反応のしやすさ」に目をつけ、金属(カルシウム・銅・亜鉛・鉄)と水・酸・金属塩の水溶液との反応を観察し、イオン化傾向の違いを調べる実験を行いました。

実験の中でフェノールフタレイン溶液を加えると赤紫色に変色したり、酸と反応して金属から気泡が出てくる反応に、生徒たちは驚きの声をあげていました。
また、単に教員に指示された実験を進めるだけでなく、どの金属と液体を組み合わせればイオン化傾向の大小を測ることができるのかを、グループ内で予測を立てて話し合い、主体的に実験を進めていました。

教科書に書いてあるだけではイメージしにくいイオン化傾向の大小を、実験を通して目の当たりにすることによって、生徒の学びがより深まったようです。

本校では理科の実験を通して、生徒たちの知ることへの探究心を広げ、柔軟で創造的な知恵の獲得へと繋げていきます。

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2022.05.13

総合的な探究の時間での取り組みを紹介します

本校では各学年での「総合的な探究の時間」において、洗足ならではの取り組みを行っています。
今回は中学3年での取り組みを紹介いたします。

「自分の才能に気づき、それを伸ばせる機会をつくろう」という思いから、中学3年では国内外で開催されている様々な「オリンピック」の問題に洗足流のアレンジを加えて、学年全員で取り組む「みんなでオリンピック企画」を立ち上げ、取り組んでいます。
その第1弾として、5月6日(金)には「国際言語学オリンピック」を取り上げました。

2003年から全世界の中高生向けに実施されている「国際言語学オリンピック」ですが、今回は国語科の先生がアレンジを加え、洗足特別エディションとして出題しました。
単語や文章の共通点を見つけながら未知の言語の成り立ちを紐解くという、普段の授業とは異なる謎解きのような問題に、生徒たちは楽しみながら取り組んでいました。
Chromebookを活用し、フォームに送信する形式で解答していき、優秀者には賞状が送られる予定です。

授業の後、「私、こういうの得意かも」と自らの新たな才能に気づく生徒たちも多くいました。
今後も意欲的な取り組みを洗足学園では行っていきます。

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2022.04.27

音楽の授業を紹介いたします

昨日の理科の実験の紹介に引き続き、本日は中学の音楽の授業を紹介いたします。

洗足学園の魅力はいくつもありますが、その一つに「音楽」があります。
音楽の授業は洗足独自のカリキュラムが組まれており、一人一つの楽器を習得する「楽器習得プログラム」が最大の特徴です。
バイオリン・クラリネット・フルート・トランペットをはじめとした楽器の中から、一つを選び、中1から中3まで3年間かけて、音楽の授業の中だけで練習をし、クラスで合奏ができるようなることが目標です。
これらの楽器に触れたことがないという生徒がほとんどですので、少人数制で講師が丁寧に教えていきます。
楽器は学校から貸し出しをいたします。
「音楽の楽しさを知ってもらいたい」が授業のコンセプトです。

コロナ禍の中での楽器練習の授業では、感染対策が欠かせません。
クラリネット・フルートは木製で水に弱いことから消毒が行いにくいため、本校では貸し出すクラリネット・フルートをすべてプラスチック製に替え、細部に至るまで消毒が行えるようにしています。
また、持ち物にガーゼを加え、常に新しいものを使用、加えて授業の場所を講堂など空間の広い部屋とし、授業前・授業後の手洗いの徹底を実施しています。

生徒たちは楽しみながらも真剣に授業に取り組んでいます。
先生方は一人一人の生徒に的確なアドバイスを与えながらも、温かく見守る姿勢で生徒たちの演奏をサポートしていきます。
はじめはなかなか思った通りの音が出ない様子でしたが、アドバイスを生かし自ら試行錯誤していく中で思い通りの音が出た時の生徒たちの表情には笑顔が溢れました。

今後も感染対策を万全に行った上で、楽器の魅力を生徒たちが感じられる授業を行って参ります。

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2022.04.26

理科の実験の様子をレポートします

本校の理科では実験を多く実施し、その体験の中から生徒たちの興味・関心を引き出し、また事象の深い理解へと導いています。
本日は中学3年の「生物基礎」の授業で行われた実験の様子をレポートします。
実験に際して、顕微鏡観察には十分に消毒した器具を用い、使用後も直ちに消毒を行いました。
また、他の人の顕微鏡を覗かないなど、新しい生活様式に対応して、観察を行いました。

この日の実験のテーマは「ミクロメーターの使用方法を学ぶ」です。
観察実験の基本となる「数値化」を生徒たちが活用できるよう、微細な構造であっても長さを計測できる技術を身につけていきます。
生徒たちは、タマネギの細胞の長径、核の直径を計測することを通し、細胞のサイズを体感していました。
これにより、生物の体は細胞でできていることを改めて生徒たちは確認していました。

中学3年の生徒たちは、実は中学に入って初めての顕微鏡観察の実験となります。
机上では頻出する顕微鏡ですが、実際に一人一台の環境でじっくりと顕微鏡の原理を学ぶ大変良い機会となりました。
生徒たちからは「これがレボルバーか!」「なるほど、コントラストはこんな単純な仕組みで調節できるのか!」といった感想が相次ぎ、決して問題集ではできない学びと発見をしていました。

本校では、生徒たちが学ぶことの楽しさと感動を感じられる実験を、今後も続けていきます。

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2022.04.25

esports研究会を紹介いたします

洗足学園は教育の大きな柱の一つに「生徒の自治活動」を掲げています。
生徒会を中心に、委員会活動や部活動、体育祭や彩羽祭といった行事を生徒たちが0から組み立て、企画立案し、運営しています。
生徒会の新しい取り組みとして、今年度より学校公認団体制度が生まれました。
初の学校公認団体として、「esports研究会」が発足し、4月16日(土)より活動を開始しました。

「esports研究会」はshadowverseというゲームを使用し、横浜Fマリノスのeスポーツチームの選手の方々と戦略の構築を共に考えながら、年4回開催される公式大会「RAGE」での優勝を目指します。
この日は、5月14日にある大会に向けて練習をスタートしました。
生徒たちは緊張した面持ちでパソコンに向かいました。
コーチの丁寧な指導に、次第に緊張も解け、楽しみながらも真剣に練習に取り組んでいました。
今後は、8月に予定されている「シャドバ甲子園」(高校生のみの大会)に向けてもチーム編成や練習を行っていきます。

初回の活動を終え、生徒から感想が届いています。
是非お読みください。

これまで準備を重ねてきた「esports研究会」の活動が無事に始まり、ホッとすると同時に、目標に向けて身の引き締まる気持ちです。
コーチであるマリノスの選手の方々からどのデッキを使うか、どのカードを使うかなど自分達には見えていなかった選択肢を教えていただけて、少し勝ち筋が見えるようになってきたような気がします。
勉強や部活などと並行して活動していくことは大変ですが、計画を立て、頑張っていきたいと思います。

生徒たちの自治活動を洗足学園は応援していきます。

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2022.04.19

弦楽合奏部が定期演奏会を行いました

弦楽合奏部は毎年4月に定期演奏会を開催しています。
今年度は4月3日(日) に洗足学園前田ホールにて開催いたしました。

定期演奏会に向けて、弦楽合奏部は12月頃からの練習スタートとなりました。
コロナ対策と共にあった日々の部活では、楽器ごとのパート練習や密にならないよう人数を分けての合奏、使用した椅子や譜面台の消毒など、工夫を凝らしながら4月に向けて練習を行いました。

13回目となる今年の定期演奏会のタイトルは「アメのちニジ」です。
当日は以下の曲を披露しました。

John Rutter/弦楽のための組曲
久石譲 / 『ハウルの動く城』より 人生のメリーゴーランド
Edward Elgar/弦楽セレナーデ
Louis Prima/シング・シング・シング
Carlos Gardel/Por Una Cabeza
Evan Call/Across the violet sky
Matthew Wilder/Reflection
絢香/にじいろ

洗足学園の弦楽合奏部は、指揮者なしのアイコンタクトで演奏を行います。
アイコンタクトのみでの演奏は、非常に難しく、演奏者全員の心が一つにならなければ成功しません。
定期演奏会では、これまでの練習の成果を遺憾なく発揮し、心を見事に一つにして素晴らしいハーモニーを前田ホールに響かせました。

定期演奏会を終えて、生徒の言葉が届いています。
是非お読みください。

コロナ禍での部活はつらいことも多くありましたが、”今できること”を全力でやってきた日々の中で、様々なことを学び、充実したものにすることが出来ました。
沢山の方にお越しいただき、無事に終えられたことを嬉しく思います。
ありがとうございました。

今回の公演では”空模様”というコンセプトを掲げていました。
”私たちが駆け抜けてきた日々”を表現したこのコンセプトには、もうひとつの意味として”情勢”というものがあります。
そこで、現在の困難な状況にあるウクライナの避難民の子どもたちのために、私たちでも何か出来ることはないかと考え、公演当日に募金を行いました。

後日、観に来てくださった皆様のご協力により集まった、総額136,199円を難民の子どもたちへの支援として公益財団法人『日本ユニセフ協会』に寄付いたしました。
ご協力ありがとうございました。

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2022.04.15

2022国際哲学オリンピック選考会でグランプリに輝きました

2022国際哲学オリンピック選考会において、高校2年T.Nさんがグランプリに輝きました。

Tさんは、今の自分を見つめ、将来の生き方を考える機会として、先哲の人たちが考え辿ってきた同じ課題に挑戦するエッセイコンテストである「日本倫理・哲学グランプリ」において見事入賞。
「日本倫理・哲学グランプリ」入賞者を対象とした「国際哲学オリンピック選考会」に進みました。
「国際哲学オリンピック」は、1993年に東ヨーロッパを中心とした各国の高校・大学の哲学教師が協力して始めた、高校生の哲学エッセイコンテストです。
国際哲学協会連盟の後援、ユネスコの協賛を受け、毎年5月に参加国を会場として開催されます。
その「国際哲学オリンピック」への出場のための国内選考会が、「2022国際哲学オリンピック選考会」です。

選考会は2日間をかけて行われました。
初日はハイデガーの言葉の解釈を参加者で話し合う「哲学対話」を行いました。
そして、2日目に課題文が与えられエッセイの執筆に挑みました。
選考の結果、見事グランプリに選ばれ、5月にポルトガルで開催される「国際哲学オリンピック」へ出場することになりました。
Tさんからの言葉が届いています。
是非お読みください。

今回、高校生のための哲学サマーキャンプ・日本倫理哲学グランプリ・国際哲学オリンピック選考会への参加を通して、私は日ごろ当たり前に議論の前提にしている概念がいかに不完全なものかを知りました。
日本倫理哲学グランプリの入賞者が参加する国際哲学オリンピック選考会では、まずハイデガーの言葉について考えられる解釈を話し合い、そこからみんなでさらに問いを立てていきました。
「自分」や「他人」などのいつも使っている言葉について、根本的な問いを立てて議論をしていくと、今まで当たり前だと思っていたことにも懐疑の余地があることに気づかされ、哲学を通して物事の根本を考察することはとても貴重な学びになりました。
また、哲学や日常で浮かんでくる疑問について夜通しで語り合える仲間と出会えたことも大きな財産となりました。
最初は他の参加者の方たちに圧倒されて、「自分なんかが選ばれるはずがない」と緊張していました。
しかし1日目の対話を通して緊張も解け、自分の疑問や考えを例外なく受け入れてくれる仲間たちに出会えたことへの嬉しさが募り、2日目にエッセイを執筆した後には「これで選ばれなかったとしても十分貴重な経験ができた」と思っていたほどでした。
新型コロナウイルスの状況次第ではありますが、国際哲学オリンピックにも精一杯取り組み、もっとたくさんの仲間に出会えることを楽しみにしています。
T.N

Tさんは報告に訪れた校長室で、今後について次のように語ってくれました。
「今回の選考会では、様々なバックグラウンドをもった参加者たちが、どのような考えでも否定することなく受け入れてくれました。私も柔軟な姿勢を持った人になりたいです。」
洗足学園は、Tさんが哲学を胸に大いに将来に向かって羽ばたくことを全力で応援していきます。

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2022.04.14

Double Helix2022に高校生が参加しました

今年1月から3月にかけて実施された共同学習企画「Double Helix 2022」に本校より3名の生徒が参加しました。
「Double Helix」とは「二重螺旋」のことで、「基礎知識」と「高次の思考力」の二つの螺旋が組み合わさることを意味します。
生徒たちは「知識を蓄えていく」ことと「思考力を身につけていく」ことを絡めながら学習をしていきます。

この企画は巣鴨中学校・高等学校が主催する学習企画で、3名の生徒たちはオンラインと対面で他校の生徒たちと交流を行いながらグループ活動やディスカッション、プレゼンテーションに参加しました。
「試練の中の学び」を全体テーマとして、医療・免疫・歴史などの分野からそれぞれの第一線で活躍されているイギリス人講師が課題の出題、活動の進捗状況の確認、授業を行っていきます。

参加した高校生は全員洗足に入学してから英語を体系的に学び始めた一般生です。
生徒たちの感想が届いています。
是非お読みいただければと思います。

Fさん
今回Double Helixに参加して、顔も知らない人と一緒に課題を行う上での言葉の大切さを学びました。
また、参加者の高校生の方の考えの深さに驚いたり、先生方の知識量と活用している姿勢に感心しました。
自分の考えの浅さに改めて気付かされたため、DHで学んだことを生かしてもっと高度な思考を築きたいと思います。

Kさん
今回の学外活動で、勉強と部活とDouble Helixの両立は洗足人生の中で一番大変でしたが、頑張ったという自信にも繋がったと思います。
よく「チャレンジしよう!」と言いますが、私はその言葉を今まであまり深く信じていませんでした。
しかし、今回参加して、チャレンジは本当に大切なのだと分かりました。

Sさん
Double Helixは今まで参加してきた学外活動の中で1番参加してよかった、学べたと思えたものでした。
私は医療、英語に興味があったため参加しましたが、正直なところ、こんなにも多くのことを学べる学外活動になるとは思っていなかったので、ありきたりな言葉になってしまいますが、挑戦することはとても大切なことなのだと感じました。
また、今まで出会ったことがないぐらい博識な方々とお話しできたことで、自分の生活の仕方や、自分に足りないことを確認でき、これからの自分の人生にも大きく関わるものとなりました。Double Helixの先生方、参加者の方にはとても感謝しています。

コロナ禍の中ではありますが、世界とつながり、学びを深めることができた生徒たちは素晴らしい経験を積むことができました。
今後も本校では生徒たちの挑戦を支援し続けていきます。

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2022.04.11

SKYLIGHT READING ROOMを紹介いたします

図書館は知の宝庫であり、学校の学びの象徴としての空間でもあります。
2022年度、本校では図書館が新たに生まれ変わります。
校舎3階の図書館は「SKYLIGHT READING ROOM」、1階の図書館は「TEA LIBRARY」 と名付けられました。
本日は今月開館した「SKYLIGHT READING ROOM」を紹介いたします。

天井も壁もすべてガラス張りの「SKYLIGHT READING ROOM」は、その名の通り空より柔らかな光が降り注ぎます。
従来の図書館の概念を覆す空間の床には、洗足学園のオリジナルカラーである落ち着いたグリーン色のカーペットが敷きつめられています。
「SKYLIGHT READING ROOM」は5つのエリアに大きく分かれます。

天井に届くほどのドアを通りまず目に入るのは、MacProが5台設置されたPCエリアです。
プロユースにも耐えられる最高の性能を持ったPCを、生徒たちは自由に使うことができます。

PCエリアの奥には書架エリアが広がります。
豊富な図書をいつでも手に取り、光溢れる空間で読むことができます。
貸し出しはセルフで行うことも可能です。

書架エリアを過ぎると広々としたREADINGエリアが広がります。
エリア中央には、世界のグラスアートに影響を与えたスタニスラフ・リベンスキーの作品「Taking-off」(邦名「離陸」)が展示されています。
昼休みには書架で手に取った本を読む生徒の姿が、放課後には光の反射を抑えたブラウンのデスクに教科書や問題集を広げ自習に励む生徒の姿がありました。
「SKYLIGHT READING ROOM」は、授業日は最終下校時間以降21時まで、日曜や祝日などの休業日にも8時から17時まで、高校3年生と卒業生は自由に自習で利用することができます。
入退出にはICカードによるオートロックの認証装置を利用するため、セキュリティーも万全です。

書架エリア、READINGエリアの東側は、ガラスドア越しに5つの個室が並ぶMEETINGエリアとなります。
楕円形のテーブルの周囲には6脚の椅子が配置され、その奥にはインタラクティブデジタルホワイトボードが設置されています。
一見すると大型ディスプレイのように思えるインタラクティブデジタルホワイトボードですが、本体にはWindowsがインストールされており、デジタイザーペンでディスプレイに直接タッチして操作や書き込みが可能です。
その用途や利用方法は無限大です。
生徒たちは早速、元素結合図や世界史の重要事項を書き込んで情報を共有するなど、積極的に活用していました。

5つ目のエリアは、バーチャルエリア、つまり実際の空間ではなく仮想デジタル空間です。
本校では、洗足学園オリジナルのデジタルライブラリーを開設し、生徒たちはネット上でいつでも本を読むことができます。
一人1台配付されたChromebookを「SKYLIGHT READING ROOM」に持ち込み、書架エリアにある専門書と突き合わせて更に探究を進めたり、PCエリアのMacProで実際の作業を行ったり、光溢れる空間で集中して読書にふけることもできます。
リアルとバーチャルが融合する、新たな図書館の在り方を「SKYLIGHT READING ROOM」は体現しています。

生徒たちの柔軟で斬新な思考と「SKYLIGHT READING ROOM」が掛け合わされ、洗足学園の新たな学びが始まります。

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2022.04.07

ライフイズテックレッスンコンテストで敢闘賞を受賞しました

本校では最先端のICT教育を実践しておりますが、その一つに情報発信技術の習得が挙げられます。
情報発信の手段としてWEBサイトの重要性は益々高まっています。
高校1年の情報の授業では、WEBサイト制作のスキルを習得するため、生徒たちはオリジナルWEBサイト制作に取り組みました。

授業で制作したWEBサイトを「ライフイズテックレッスンコンテスト」に応募した高校1年(当時)のT.Aさんの作品が、見事敢闘賞を受賞しました。
「ライフイズテックレッスンコンテスト」には、「身の回りの問題解決」と「SDGs問題解決」の2つのテーマに全国から716もの作品が応募されましたが、その中からの受賞となります。

Tさんからの喜びの言葉が届いています。
是非お読みください。

情報の授業で一生懸命制作したのでせっかくだからという思いで出してみたものが、まさか賞をいただけるとは思っていなかったのでとても驚きましたし、嬉しい気持ちでいっぱいです。
このコンテストに参加することによって、課題発見力、良いものを作るための向上心を得ることができました。
また、自分の自信にも繋がりました。
今回私が考えた障がい者が働くカフェは十分に実現可能だと思うので、もしまた障がい者の問題について考える機会があったらこの案をさらに深く掘り下げてみたいです。
T.A

ICTスキルは手段です。
大切ことはその手段を通じて何を行いたいかです。
Tさんは社会に対する高い問題意識を持ち、WEBサイトの制作を通じて自らの考えを発信しました。
今後も生徒たちの取り組みを応援していきます。

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2022.04.01

体育祭に向けて始動しています

洗足学園では毎年4月末に全生徒が参加する体育祭を開催しています。
本年度も新型コロナウイルス感染対策を万全に行った上で、4月29日(金・祝)に開催を予定しております。

本年度の開催に向けた新入生を除く全生徒によるキックオフが3月14日(月)に行われました。
実行委員や応援団の生徒たちは、2021年度の体育祭終了後、1年後の体育祭に向けて着々と準備を進めてきました。
キックオフに際しても、よいスタートをきることができるよう、様々な取り組みを行った上でこの日を迎えました。

まずはコロナ対策として、各教室で事前に実行委員会の生徒が作成した説明動画が放映されました。
コロナ禍の中にあって、実行委員の生徒たちの工夫が光る取り組みと言えます。

その後、各色ごとの集合場所に移動し、各色実行委員・応援団の仕切りのもと、準備が行われました。
洗足学園の体育祭の特徴は生まれ月により所属する色が決まり、6年間同じ色で体育祭に参加します。
これにより縦のつながりが生まれます。
高校生は中学生を導き、中学生は憧れの眼差しで高校生の背中を見つめます。
この日も実行委員や応援団の生徒たちが全てを仕切り、進行を行っていました。

本校では生徒の自治活動も教育の大きな柱の一つであると考えています。
コロナ禍の中でも実行委員の生徒たちが中心となり、試行錯誤しながらも安全で充実した体育祭を目指し、当日に向けて一歩一歩前進しています。

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2022.03.31

中2 Global Villageの様子を紹介します 後編

3月16日より2泊3日の日程で中学2年宿泊行事として実施されました「Global Village」。
本日は、後編として2日目・3日目の様子を紹介いたします。

2日目の午前中は、ミッションリストに従って、メンバーと協力しあい、施設内に隠された暗号やクイズを探して解くというゲーム「Scavenger Hunt」を行いました。
その後、「私の夢」をテーマに、留学生が今チャレンジしていることや高校時代に思い描いた将来像などを紹介。
生徒たちは自班以外の留学生にインタビューを行い、自分自身の振り返りや自己分析を通して、将来の夢や必要とされる行動を考えました。
午後は、外国人との交流で起こりそうな問題や誤解を考え、どのように対応するとよいのかといったことを寸劇に仕立てました。
生徒たちは楽しみながらも、目的意識を明確に持って取り組みを行っていました。

最終日の3日目は、2日目の午後に作成した、外国人との交流をテーマにした寸劇の発表会を行いました。
各班で仕上げの練習をした後、クラスごとの発表会を行い、クラス代表を選出しました。
各クラスの代表は生徒全員の前で、各々、工夫を凝らした素晴らしい作品を披露しました。
外国人にとってわかりづらい日本のマナーや、逆に日本人の知らない外国の宗教的行動、あるいはコミュニケーションの大切さなどを、ユーモアを交えて英語で一生懸命に表現していました。

研修の修了式では、研修中のゲームの上位班や寸劇の各賞、活躍した個人の発表があり、留学生の代表による、「これからも英語を学び続け、世界を広げよう」という生徒たちへの激励のことばで締めくくられました。
最後にクラスごとに担当した班の留学生とともに記念写真を撮影しました。

生徒たちは、2泊3日の研修・留学生たちとの活動を通して、コミュニケーションツールとしての英語の役割を明確に意識するとともに異文化理解の重要性を理解することができました。
また、コミュニケーションには他者の理解とともに自己に対する理解を深めていくことが必要であることを強く感じていました。
生徒たちのやる気に満ちた表情が大変印象的な3日間でした。

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2022.03.30

中2 Global Villageの様子を紹介します 前編

毎年、国際理解・英語教育プログラムの宿泊行事として中学2年で行われる「Global Village」。
昨年度は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、オンラインで実施しましたが、本年度は感染予防を徹底した上で、3月16日より2泊3日の日程で宿泊行事として実施されました。

先日のNEWS&TOPICSでは、事前学習編を紹介いたしましたが、今回は本日と明日の2回に渡って当日の様子をレポートいたします。
本日は、前編として1日目の様子を紹介いたします。
「Global Village」は「世界は一つの村」というコンセプトのもと、世界の様々な国から日本に学びに来ている留学生たちと英語を使って種々の活動を行うことで、英語のコミュニケーション能力を高め異文化を理解するプログラムです。
英語を母語としない、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、南米からの留学生約50名が、生徒5~6名の班にそれぞれ1名「Leader」として加わり、多くのアクティビティを行っていきました。

オープニングとして、留学生のファシリテーターから、「Global Village」の「4important rules」(4つの大切なルール)の説明がありました。
1 Don’t be shy!(恥ずかしがらない!)
2 Speak in english!(英語で話そう!)
3 Mistakes are OK!(間違っても大丈夫!)
4 Leave no one behind!(仲間同士助け合おう!)

続いて、アイスブレーキングとして、ジェスチャーゲーム「Shu Mai Janken」を行い緊張をほぐした後、各班内で、リーダーから生徒へ、生徒からリーダーへの自己紹介を行いました。
また、リーダーによる自国文化紹介や日本との相違点や類似点を考えるといった活動を行いました。

はじめは緊張した面持ちで留学生のリードについていく様子の中2生たちでしたが、プログラムが進むにつれて、自ら積極的に発言をし、これまで培った英語をコミュニケーションのツールとして使い、異文化を理解していこうという姿勢に変わっていきました。

明日は2日目・3日目の様子を紹介していきます。
どうぞお楽しみに!

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2022.03.28

ジャパンメトロポリタン模擬国連大会を開催いたしました

今年度で7回目を迎える洗足学園模擬国連同好会主催「ジャパンメトロポリタン模擬国連大会」(JMMUN)が、2022年3月26日(土)27日(日)に開催されました。
コロナ禍により、昨年はオンラインで開催された本模擬国連大会ですが、本年度は本校校舎内で行われる対面とオンラインを参加者が選べるハイブリッド型で開催されました。
国内・海外から31校、277名が参加しました。
海外からの参加は、11か国と過去最多になり、JMMUNがまさに国際大会としての規模を誇る模擬国連大会であることを示しています。

今回のメインテーマは「Re Innovation」
初日は開会式に引き続き基調講演が行われました。
基調講演は、在日本シンガポール大使館よりアイザック・リー一等書記官にご来校いただき、ご講演いただきました。
リー書記官は、母国シンガポールをはじめ小国のための国際連合の重要性に関して述べられ、政治や経済、教育など複雑な要素が組み合わさった世界の中で、あなたたち若い世代ができることが必ずあると語られました。
参加者たちは、壇上のリー書記官を真剣なまなざしで見つめながら、これから始まる議論に向けてのヒントを書き留めていました。

大講堂でのオープニングに引き続き、6つの国際問題をテーマにした委員会が開催されました。
初めて模擬国連に参加する学校の生徒たちにも模擬国連の楽しさを感じてもらえるよう初心者クラスも設け、中級者クラス、上級者クラスと3つのレベルを委員会には設定をしました。
Advanced I (上級1)
議題:Monitoring CRISPR (CRISPRのモニタリング)

Advanced II (上級2)
議題:Discussing Extremism and the Use of Unconventional Weapons (過激主義と非正規武器の使用)

Intermediate I (中級1)
議題:Developing Space Exploration Laws (宇宙探査の法の発展)

Intermediate II (中級2)
議題:Combatting Cyberattacks (サイバーテロとの戦い)

Beginner I (初級1)
議題:Promoting Mental Well-Being in a Post-Corona World (ポストコロナの世界における幸福と精神的健康)

Beginner II (初級2)
議題:Protecting Female Refugees From Sexual Violence (難民女性の性的暴力からの保護)

参加生徒たちは2日間のプログラムで、白熱した議論を行いました。
本校模擬国連同好会の生徒たちは各委員会の議長として、ファシリテートしながら、参加者が合意できる決議案の採択に全力を尽くしていました。
運営を行った本校の生徒たちも、参加した国内及び世界各国の生徒たちも、実りの多い2日間でした。

2日間の様子を詳細にレポートした模擬国連同好会広報チーム作成の「JMMUN TIMES」を掲載いたします。
是非こちらからご覧ください。

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2022.03.23

アスペンジュニアセミナーに本校生徒が参加しました

一般社団法人日本アスペン研究所が主催する「アスペンジュニアセミナー」に、高校2年M.Hさん、M.Yさんが参加しました。

「アスペンジュニアセミナー」は、将来を担う高校生を対象にしたプログラムです。
あらゆる古典をテキストに、参加者同士の「対話」を通して、「より善く生きるとは」、「何のために学び、働くのか」、また「大切にしたい価値」といった人生にとって重要な課題について考えることを目的としています。
10月のオリエンテーションを皮切りに、11月から1月まで月に1回、計3回オンラインで実施されました。
1回目は『形而上学』『ウォールデン』を、2回目は『創世記』『大衆の反逆』を、3回目には『かのように』が素材として取り上げられました。

報告のため訪れた校長室で、2人は参加のきっかけや参加しての感想を生き生きと語ってくれました。
セミナーを通して、M.Hさんは「様々な本に出会え、それに対して参加者同士がそれぞれの視点で語りあうことで、これまでにはなかった見方を得ることができました。」と語ってくれました。
M.Yさんは「はじめは正解を求めていましたが、大切なことは自分の考えを持つことなのだと気づきました。」と話してくれました。

参加者を代表して、M.Hさんの感想が届いています。
是非お読みください。

私がアスペンジュニアセミナーに参加したいと思った大きな理由は、古典文学作品における時代の変化を超越するその普遍性に深い関心があったからです。
特に今の時代は科学技術の発展により変化が加速しているように感じますが、そんな中でも残り続ける古典文学作品はどのような魅力があるのかが純粋に気になり、参加させていただきました。

課題として与えられた古典文学作品は多岐に渡っていて、国だけではなく時代なども全く異なっていたため、それぞれを読んで歴史的背景を学ぶことができたのが楽しかったです。
ある程度の背景を知った上で文学作品を再度読むと考え方がさらに広がり、自分なりの解釈がだんだん確立していきました。
このような準備を踏まえた上で対話を通して他の人とお話すると、また異なる意見が出たり、自分では気づかなかった箇所へ着目などをしていて、さらに視点が広がっていきました。
このようにして段階を踏んで古典文学作品に触れることで視野を広げることができた気がします。

また、個人的にアスペンジュニアセミナーに参加ができて一番嬉しかったことは、今まで知らなかった文学作品に出会うことができたことです。
特にオルテガによる「大衆の反逆」の本は現代に通じる部分が多く深く共感したので、本を自分で購入しました。
多くの国の政治体制は現在民主主義で落ち着いています。
民主主義でない国にも常に誰かしら政治体制を民主主義にしようと働きかける人がいます。
私たちがつい民主主義が最も優れた政治体制だと感じてしまうのは無理はないでしょう。
しかしながら、オルテガのこの本を読むと民主主義にも様々な落とし穴や欠点があることに気付かされます。
民主主義を批判するべきだとは思っていませんが、常に広い視点を持ってものごとを見ることを改めて感じました。

アスペンジュニアセミナーはこのような視野を広げる場を設けてくれました。参加することができて本当によかったと思っています。

生徒たちは、学外活動を通して、大きく成長しています。

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